6:アクティブ運用で余計な手数料を払った

 アクティブ運用が平均的に上手くいかないのは洋の東西を問わないが、機関投資家自身も、年金基金のようなプロの客も、当初はアクティブ運用を好んで、後から思うと無駄な手数料を払った。

 また、複数のアクティブ運用を合計すると、実質的にインデックス運用に近づく効果があることも、徐々に理解されてきた。

 現在、年金の運用ではパッシブ運用(インデックス運用)が増えているが、これは、過去のアクティブ運用の結果に対する反省から来たものだ。

 個人投資家も、早く割り切る方が得だろう。

 筆者の思うに、アクティブ運用そのものが悪いというよりも、アクティブ運用の手数料が高すぎる。手数料がインデックス運用並みに下がれば(コスト的には十分可能だ)、アクティブ運用も悪くはない。