NYダウは2万7,000ドル台維持できず、慎重な姿勢
実際に、米NYダウ平均株価の日足チャートを見ると、11日(金)のローソク足は2万7,000ドルをまたいで上ヒゲが長くなっています。米中協議の一部合意報道を受けて2万7,000ドル台まで上昇したものの、売りに押されて節目の水準を維持できなかったことを表しています。日本が休場だった14日(月)のローソク足も小動きになっており、相場のムードの変化を感じつつも、どこか慎重な姿勢がうかがえます(下の図4)。
■(図4)米NYダウ(日足)の動き(2019年10月14日取引終了時点)
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■(図5)米NYダウ(週足)の動き(2019年10月14日取引終了時点)
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また、同じNYダウの週足チャートを見ても、足元の株価が26週移動平均線を維持している他、長い下ヒゲが52週移動平均線でサポートされているなど下値が堅い一方で、上値は次第に切り下がっていてやや重たくなっています。
現時点ではまだチャートの形は悪くなっておらず、当面は強気の姿勢で良いかと思われますが、一度崩れてしまう怖さを内に秘めている状況には注意が必要と言えそうです。