「達成感」による上昇一服シナリオを整理

 その一方で、最近の株価上昇のピッチがやや早すぎるとか、過熱感があるなどの指摘もあるため、「2万2,000円台乗せの達成感」による上昇一服シナリオについても整理しておく必要があります。

 まずは、先週末時点で9日間まで記録を伸ばしている連騰記録についてです。

■(図4)日経平均の連騰記録と上昇幅

出所:取引所データ等を元に筆者作成

 ここ数年間における日経平均の目立った連騰記録を上の図4にまとめてみました。2017年10月の16連騰が際立っていますが、それ以外の記録と比べると足元の記録はそろそろ途絶えてもおかしくはない長さになっています。また、上昇幅についても、先週末の時点ですでに1,368円となっていて、過去の上昇幅1,429円(2018年9月)や1,448円(2017年10月)の水準に迫っていることも意識されそうです。