下値メドは「直近安値」と「上昇幅の押し目」

 とはいえ、意識されそうな日経平均の下値メドは意外と明確です。一つ目は直近安値(8月6日の2万110円)、そしてもう一つは前回も紹介した「上昇幅の押し目」になります。

■(図2)日経平均(日足)の動き その2(2019年8月23日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 上の図2は、昨年安値(12月26日の1万8,948円)から今年4月26日の高値2万2,362円までの上昇幅に対する押し目ラインを描いたものです。先週末終値は50%押し(2万655円)水準に位置し、直近の下値は61.8%押し(2万252円)のところで株価が反発していたことが分かります。

 先ほど触れた先物取引の終値(2万210円と2万135円)は、下値メドとして意識されていた61.8%押しをやや下回っていますので、下抜けた後に株価が反発し、ココまで戻すことができるかが一つ目の焦点になります。

 ただし、早い段階で日経平均が2万円台を下回るなど、下げのピッチが早まってしまった場合は、次の押し目である76.4%押し(1万9,754円)までトライする動きも想定しておく必要がありそうです。