4月の米雇用統計は米景気健在を再確認する内容

 5月3日発表の4月米雇用統計は、ポジティブでした。完全失業率は、前月比0.2%ポイント低下の3.6%と、49年4カ月ぶりの低水準でした。非農業部門の雇用者数は前月比26万3,000人増と、景気好調の目安となる20万人増を大きく上回りました。

米雇用統計・完全失業率:2014年1月~2019年4月


 
米雇用統計・非農業部門雇用者増加数(前月比):2014年1月~2019年4月
出所:米労働省

 完全失業率は、米景気の長期トレンドを示します。非農業部門雇用者増加数は、米景気の短期トレンドを示します。労働市場から見る限り、米景気は戦後最長の拡大局面が続いているように見えます。ただその間、非農業部門の雇用者増加数が短期的に落ち込んだところはあります。米景気は短期的に停滞する局面があっても、長期的には拡大が続いていることがわかります。