10連休となる今年のゴールデンウィーク。その間日本の株式市場は休場になります。今のうちにどのように備えておけばよいのでしょうか?

10日間連続で休場となる日本の株式市場

 いよいよ新元号「令和」がスタートとなる2019年5月1日。この日を含み、今年のゴールデンウィークは10連休となります。この間、日本の株式市場は休場となり、株式の売買はできません。でも10連休となるのは日本だけで、海外の株式市場はその間も開いています。そのため、海外で何か大きな出来事が起きれば、連休明けの日本株も大きく動く可能性があります。

 例えば、連休中に海外のマーケットで株価が大きく下落すれば、連休明けの日本株は朝から大きく売られることになります。逆に連休中の海外マーケットが非常に強い動きで急上昇になれば、連休明けの日本株も朝から大幅高となるでしょう。

 問題は、海外で株価がどのような動きになったとしてもなす術がない(10連休中は日本株を売買できない)ということです。

連休後の日本株を待ち構える2つのリスク

 連休後の日本株については、大きく2つのリスクが考えられます。1つは、多額の株を持ち越して10連休を迎えたところ、連休中に海外マーケットが大きく下落し、連休後の株価が急落するリスクです。もう1つは、株を持たずに連休を迎えたところ、連休中に海外マーケットが大きく上昇し、連休後の株価が急騰するリスクです。

 前者は、保有株の株価が大きく下落することで損失を被ってしまうのがリスクとなります。後者は、株価が大きく上昇するものの株を保有していないので利益を逃してしまうことがリスクとなります。

 多額の株を保有して連休を迎えたら、連休明けに株価が急落したときに大きな損失となってしまう心配があり、かといって株を保有していなければ連休明けに株価が急騰した場合に利益が得られない…。できればどちらのリスクも避けたいところですが、将来を的確に予想することは現実として不可能な話です。