12月の発電統計も堅調、16年通年の稼働時間は7%の伸び

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00958 華能新能源 (フアナン・リニューワブルズ)  2.64 HKD
(01/10現在)
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華能新能源の最新業務統計によると、2016年12月の発電量は前年同月比34%増の1871 GWhに達した。主力の風力部門の発電量が同35%伸びたためで、太陽光発電部門では同9%増。風力発電の設備稼働時間数は同13%増の179時間となり、16年通年では前年比7%増の1867時間と、BOCIの予想を小幅に下回る水準だった。12月の稼働状況の改善は主に、UHV(超高電圧)ラインの整備に伴い、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区をはじめとする沿線地域で稼働時間数が急増したため。BOCIは17年予想PER9.4倍をあてはめて目標株価を据え置き、株価の先行きに対する強気見通しを継続した。15-18年に年率平均22%の利益成長を見込み、予想PER9.4倍の目標水準は妥当としている。

12月に風力発電の稼働時間数の回復を支えたのは主に、内モンゴル自治区(前年同月比24%増)、遼寧省(同55%増)、新疆ウイグル自治区(同217%増)など。UHVラインを通じた出力の拡大が寄与した。

16年通年の風力発電量は前年比33%増の1万8433GWhで、ほぼBOCIの予想通りの数字だった。16年下期の稼働時間数の増加が通年の発電量の伸びを支えた格好。通年の稼働時間数は前年比7%増の1867時間となった(BOCIの事前予想は1919時間)。この数字は経営陣が示した1900時間との予測をやや下回ったが、実際に同社が発表する稼働時間数はコンセッション日数の誤差などから、常にBOCIが独自算出した数字を上回る水準となる。

BOCIは16年下期に前年同期比28%の増益を達成するとみて、株価の先行きに対して強気見通しを継続した。同社の潜在リスク要因としては、国家発展改革委員会(NDRC)による卸電力価格の値下げの可能性を挙げている。