16年7-9月期の稼働時間数は18%増、下期に28%の利益成長を予想

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00958 華能新能源 (フアナン・リニューワブルズ)  2.76 HKD
(10/11現在)
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華能新能源の最新業務統計によると、9月の発電量は前年同月比22%増の1107GWh(ギガワット時)に達した。内訳は風力発電が同22%増、太陽光発電が同34%増。また、風力発電の稼働時間数は同2%増の101時間で、1-9月の累計では前年同期比5%増だった。9月単月の稼働時間は小幅の伸びにとどまったものの、7-9月期では同18%増。BOCIは気温の低下や風速の拡大を理由に、10-12月期には稼働時間数が力強い回復傾向を示すとみて、2016年下期の同社利益について前年同期比28%の伸びを予想。UHV(超高電圧)ラインの整備や政策支援を理由に、15-18年に関しては年率平均22%の利益成長を見込んでいる。

9月の稼働時間数は前年同月比2%の小幅増だったが、地域別では南部の大半のエリアで稼働状況が回復。広東省、雲南省、貴州省でそれぞれ同45%、3%、18%の伸びを示した。一方、北部の稼働状況はまちまち。遼寧省、新疆ウイグル自治区で同8%、2%増加する半面、内モンゴル自治区、吉林省、陝西省では同12%、36%、40%の落ち込みとなった。

7-9月期の稼働時間数は同18%増の315時間に達したが、これは主に、広東省、山東省、北部地域の貢献。中国気象局によれば、ラニーニャ現象の発生により、今冬は例年より風速が増す見込み。これが10-12月期の稼働状況の回復を後押しする見通しという。

一方、BOCIはレーティング見直しにつながる可能性のある同社潜在リスクとして、稼働状況の回復が予想を下回る可能性を挙げている。

BOCIは16年下期に前年同期比28%増益、15-18年については年平均22%の増益を予想した上で、同社株価の先行きに対して強気見通しを継続した。目標株価を2016年予想PER10.5倍、17年予想PER8.6倍の水準に据え置いている。