1月の風力発電量は42%増、地域構成の優良化で稼働時間数が回復

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00958 華能新能源股フン有限公司 (フアナン・リニューワブルズ)  1.42 HKD
(02/15現在)
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華能新能源の風力発電部門の発電量は、16年1月に前年同月比42%の伸びを示した。発電容量の同29%増、設備稼働時間の同11%増が寄与した。BOCIによると、◇内モンゴル自治区、河北省、雲南省で稼働時間数が回復した、◇発電量に占める雲南省、四川省、貴州省のウエートが拡大した――ことなどがプラスに作用したという。ただ、同社の風力発電設備の稼働時間は11%伸びたとは言え、引き続き龍源電力集団股フン有限公司(00916)を5%ほど下回る水準にあり、BOCIは短期的には小幅の株価上昇にとどまるとのの見方。株価の先行きに対する強気見通しを継続しながらも、16年予想PBR(株価純資産倍率)0.9倍をあてはめる形で目標株価を引き下げた。16年のROE(株主資本利益率)に関しては9.7%を想定している。

最新業務統計を見ると、同社全体の1月の発電量は前年同月比41%増で、うち風力が同42%増、太陽光発電が同20%増。風力発電量全体に占める非供給制限エリア(内モンゴル自治区、雲南省、広東省、上海市、四川省)の割合が1年前の60%から63%に上向いたことが、1月の発電量の伸びを支えた。

風力大手2社の設備稼働時間を見ると、華能新能源が1月に11%増を達成する半面、龍源電力集団は11%減少した。東北部(減少)、南西部(増加)では両社が同じトレンドを示したが、内モンゴル自治区と河北省においては違いが顕著。BOCIによると、華能新能源はこの地域で、積極的に電力の直接供給契約を獲得しているという。また、非供給制限エリアが占める割合は華能新能源が63%で、龍源電力集団が49%。この数字の乖離も両社の稼働動向の違いを生んだとみられる。

BOCIは華能新能源の16年、17年の予想稼働時間をそれぞれ13%、14%引き下げたのに伴い、両年の利益見通しをそれぞれ24%、23%減額修正した。16年の予想稼働時間数は前年実績比わずか0.5%増と、1月の伸びを下回る数字。地域構成の優良化が小幅の伸びにつながるとの見通しを示している。