10月の発電量は横ばい、風速正常化で今後の稼動時間数回復を予想

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00916 龍源電力集団股フン有限公司(チャイナ・ロンユエン・パワー)  8.15 HKD
(11/06現在)
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龍源電力集団の10月の発電量は前年同月比ほぼ横ばいの2802GWh(ギガワット時)だった。風力発電量が同6%増加したものの、石炭火力発電量が同11.7%落ち込んだ。風力発電の稼働時間数は179時間と、前年同月を5.4%下回ったものの、強風シーズンを迎えたことで前月比では45.5%増加。3年ぶり高水準を記録した前年同月の189時間を下回ったとは言え、12年10月(175時間)、11年10月(174時間)を上回る数字となった。BOCIはこの先10-12月期の稼動時間数の回復を見込み、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

風力発電の10月の稼動時間数は遼寧省、雲南省、貴州省、山東省で前年同月実績を上回ったものの、その他地域では減少した。10月には安徽省に48.3MW(メガワット)規模の新規施設を導入している。

1-10月の累計では、風力発電量が前年同期比1%増、火力発電量は同14.6%減で、全体では同4.1%減。稼動時間数は風力、石炭火力ともにそれぞれ同10.2%、14.6%の落ち込みを示した。

BOCIは中国国内の14年の風速が10年ぶり低水準にあったことに言及し、この先10-12月期、15年には風速の回復傾向が続くとみている。稼働時間数については、記録的水準にあった13年のレベルを回復するのは難しいとの見方。ただ、12月に関しては前年同月実績の低さを理由に、稼動時間数がプラス成長に転じる可能性を指摘している。

BOCIは投資判断引き下げにつながりかねない潜在的なリスク要因として、風速の弱まりを指摘しながらも、14年、15年の稼動時間数をそれぞれ1903時間、2106時間と想定。この2年間にそれぞれ前年比3.2%、同63.4%の利益成長を達成するとみている。