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SQ前の一段高は「力技」か?
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

SQ前の一段高は「力技」か?

2016/12/9
今週の国内株市場ですが、日経平均は5日移動平均線を挟んだ推移が続いています。12月8日(木)の終値は18,765円となり、12月1日以来の終値ベースでの年初来高値を更新したほか、高値引けでした。12月1日のザラ場高値(18,746円)も超えてきました。
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今週の国内株市場ですが、日経平均は5日移動平均線を挟んだ推移が続いています。12月8日(木)の終値は18,765円となり、12月1日以来の終値ベースでの年初来高値を更新したほか、高値引けでした。12月1日のザラ場高値(18,746円)も超えてきました。

(図1)日経平均(日足)の動き(2016年12月8日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

早速、足元の状況を上の図1で確認してみます。

今週末(12月9日)は先物取引・オプション取引のメジャーSQが控えていますが、その直前の値動きは「いくらでSQを迎えるか?」が意識されやすくなります。具体的には、18,250円や18,500円、18,750円など、オプション取引で売買が比較的多い権利行使価格250円刻みです。

最近の値動きをローソク足で辿ってみると、18,250円〜18,500円の範囲内を想定していたような動きを見せていましたが、12月8日(木)の取引では一段高の18,750円の水準となっています。

また、11月30日(水)〜12月6日(火)のローソク足は陰線が5本続いていました。相場の天井圏や底値圏で陰線もしくは連続して出現すると相場の転換を示すことが多く、特に「6連線」は意識されやすいのですが、翌日(7日)は陽線で免れた格好です。ただし、決して買いの勢いが感じられる形ではないです。

それが9日に突如として一段高となりました。SQ直前に日経平均の指数寄与度の高いソフトバンク株が、孫社長とトランプ次期米大統領が会談したとの報道を受けて大きく上昇したことが影響しているのかもしれません。そのため、「力技」で株価水準が引き上げられた可能性があり、9日のSQ値と終値の価格差が来週以降のムードを左右しそうです。

力技であれば、予てから相場の過熱感が指摘されていたこともあり、SQ通過や来週の米FOMCのタイミングで調整となるシナリオが浮上してきます。反対に好調さが続くのであれば、上値のメドとして意識されそうなのは以下になります。

  • 18,818円…1/4の始値。ココを超えると年足のローソク足が陽線になる。
  • 18,951円…同じく1/4のザラ場ベースでの高値
  • 19,000円…節目の大台
  • 19,033円…昨年大納会の終値。ここを超えると前年比で上昇となる

また、週足チャートでもチェックしてみます(下の図2)。

(図2)日経平均(週足)チャート(2016年12月8日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

週足チャートでは前回とあまり見方は変わっていません。トリプルボトム崩れの下値を結んだ線が「想定ライン」になるほか、扇型トレンドの2本目の線を探っている状況です。とはいえ、いよいよ26週移動平均線と52週移動平均線の「ゴールデンクロス」が見えてきました。中期的なチャートの形は悪くないです。

最後に日本株全体の割安度についても見ていきます。下の図3は、東証1部の時価総額と国内GDP額(名目)を比較したものと、その比率の推移を示したものです。

(図3)東証1部時価総額と国内GDP額(名目)と比率の推移

(出所:内閣府発表データ、東証公表データを元に筆者作成)

※2016年10月以降のGDP額はまだ発表されていないため、7-9月期の金額で使用

国のGDPと株式市場の時価総額を比較することは、著名投資家のバフェット氏がウォッチしているということで有名です。「株式市場の時価総額>GDP」が大きくなるほど、株式市場が過熱しているということになります。

改めて上の図3を見てみますと、100%を超えているのは、いわゆるバブル絶頂期(1989年)の○%、小泉政権時の株高局面(2004年)の○%、アベノミクス相場が始まって一服した(2015年)の○%ですが、足元でも100%を超えているため、少なくとも割安ではないと言えそうです。

「相場は懐疑の中で育つ」とは言え、上昇が続いていても調整入りの影が濃い相場地合いのため、難しい舵取りがしばらく続くかもしれません。

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