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「トランプラリー」の宴はどこまで?
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

「トランプラリー」の宴はどこまで?

2016/11/18
米大統領選挙から一週間が経ちました。その期間の日経平均の動きを辿ると、投開票時の11月9日こそ急落したものの、その後は上値を更新し、節目の18,000円台も視野に入る水準まで来ています。
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米大統領選挙から一週間が経ちました。その期間の日経平均の動きを辿ると、投開票時の11月9日こそ急落したものの、その後は上値を更新し、節目の18,000円台も視野に入る水準まで来ています。

選挙前の金融市場では、「もしトラ(もしもトランプが大統領になったら)」リスクという言葉が踊って警戒されていたのが、いざ終わってみれば、「トランプラリー」、「トランプノミクス」と前向きな表現に置き換えられ、掌を返したような反応です。17日(木)の日経平均終値は17,862円でした。

(図1)日経平均(日足)の動き(その1)(2016年11月17日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

まずは、いつものように足元の状況を上の図1で確認してみます。

16日(水)の取引はいわゆる「窓」を空けて上昇しましたが、翌17日(木)の取引は再び窓を空けて下落するスタートとなりました。

このまま下げ幅を拡大して取引が終了すると、16日(水)のローソク足が二つの窓空けによって取り残され、トレンドの反転を示す「アイランドリバーサル」の形になってしまうところだったのですが、その後の取引で下げ幅が縮小して窓空けを埋めるような値動きになったため、ひとまず目先のアイランドリバーサルは回避された格好です。ただし、18日(金)の取引が再び窓空けで下落してしまうと、アイランドリバーサルが形成されることになるため、注意が必要です。足元の急ピッチな直近の上昇に対する調整への意識が感じとれる状況かもしれません。

一方、17日(木)取引終了時点のローソク足の並びは、「上放れの並び赤」と呼ばれ、さらなる上昇の可能性を秘めている形でもあります。「上放れの並び赤」とは、窓空けで上昇した後、陽線が2本並んでいる格好のことで、翌日の取引が上昇してスタートすれば買いを示唆します。

ポイントとなるのは、窓を空けたことによる強さと、2本目の陽線の存在です。2本目の陽線は、「利益確定の売りに押されて安く始まったが、引けにかけて買い戻されたため、上昇のエネルギーはまだ持続しているのではないか?」と考えることができるからです。

そのため、18日(金)のローソク足がどのようになるのかで、いったん調整入りするのか、それとも上昇基調が継続されるのかが注目されることになります。下値のメドについてはこれまで通り、25日移動平均線や75日移動平均線になりますが、上値のメドについては下の図2で見て行きたいと思います。

(図2)日経平均(日足)と移動平均乖離線(25日)(2016年11月17日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

上の図2は、日経平均と25日移動平均線との乖離線です。25日移動平均乖離線については、8月以降、日経平均が3%ほど上方向に放れると上値が重たくなる点を指摘しましたが、強い上昇の場合は6%ぐらいまで乖離する場面があります。

17日(木)取引終了時点の25日移動平均線は17,239円ですので、6%乖離まで上昇するのであれば、18,273円となります。また、急落後の急上昇と言えば、6月24日のEU離脱を問う英国民投票の時期が記憶に新しいと思います。本格的に相場が上昇したのは7月に入ってからですが、上昇し始めた7月8日の安値(15,106円)から戻りが一服した7月21日の高値(16,938円)まで、1,832円(12%)の上昇を見せました。この上昇幅と上昇率を11月9日の安値(16,111円)に当てはめれば、それぞれ17,943円と18,044円と、節目の18,000円近辺となります。目先はこれらが上値メドとして想定されそうです。

最後に、週足チャートで中期的にも見て行きたいと思います(下の図3)。

(図3)日経平均(週足)の動き(2016年11月17日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

これまでにも紹介してきた、「トリプルボトムの呪縛」からようやく解放されそうなところまで日経平均は戻して来ました。現在は9月にいったん下放れてしまった、トリプルボトム形成時の安値を結んだラインに復帰した格好です。7月~9月にかけてはこのラインが上値の抵抗線になりながら上昇してきましたが、今後このラインを維持できるかが意識されそうです。

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