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見逃せない「天底パターン」の小刻み変化
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

見逃せない「天底パターン」の小刻み変化

2016/10/14
3連休明けとなった今週の国内株式市場ですが、日経平均は久々に17,000円台を回復してのスタートとなったものの、その後は上値追いの展開にはならず、10月13日(木)の取引は16,774円で終えました。
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3連休明けとなった今週の国内株式市場ですが、日経平均は久々に17,000円台を回復してのスタートとなったものの、その後は上値追いの展開にはならず、10月13日(木)の取引は16,774円で終えました。

(図1)日経平均(日足)の動き(その1)(2016年10月13日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

いつもの通り、足元の状況を上の図1で確認します。

印象に残るのは、10月11日(火)の17,000円台回復の陽線と、13日(木)の陰線です。日経平均の強さと弱さが同時に感じられる値動きです。

「せっかく節目の17,000円台に乗せたのに続かなかった」点や、11日(火)の陽線を囲むように、前後のローソク足が陰線になっている点では、弱気ムードに傾きそうですが、13日(木)の陰線に対して25日線がサポートになっているため、再び17,000円台をうかがう余地はまだ残されていると言えます。

そのため、前回も紹介した、「9月5日の高値(17,156円)を超えることができれば、上昇トレンドが再形成され、トレンド継続のバトンがつながりそう」という見方に変化はありません。ただし、前回に比べて下方向への警戒を強く持つ必要が出てきました。

下の図2は、ここ1週間の日経平均のTickチャートです。

(図2)日経平均のTickチャート(2016年10月6日~13日)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

Tickチャートからは1日の値動きが分かるのですが、図2を見ても分かるように、上昇して始まったとしても、引けにかけて押される展開が目立っています。10月に入ってからの東証1部の売買代金はまだ2兆円を上回ったことがなく、売買も低調で、買いが続きにくい状況と言えます。

また、再び日足チャートに目を向けてみます(下の図3)。

前回は、7月上旬から9月にかけて短期の上昇トレンドが発生していた旨を説明しましたが、今回はもう少し値動きを細かくしてみて行きます。注目するのは相場のトレンド転換を示すパターンです。実は、短期の上昇トレンド形成時や足元の動きは、「天底パターン」と「ネックライン」が小刻みに意識されていました。

(図3)日経平均(日足)の動き(その2)(2016年10月13日取引終了後)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

いわゆる「天底パターン」とは、「ダブル(トリプル)トップ」や「ダブル(トリプル)ボトム」といった、相場の天井圏や底値圏で現れるトレンド転換を示唆する形(パターン)と言われているものです。本来は中長期的に見ることが多いのですが、今回は短期的な視点で使います。

上の図3は少し見辛くて申し訳ないのですが、7月以降の日経平均のパターンを捉えると、「ダブルトップ」、「トリプルトップ」、「ダブルボトム」が意識されながら推移してきました。

最初のダブルトップは、頂点AとBで形成され、ネックラインは25日移動平均線が該当します。この25日移動平均線がサポートとなったこと、頂点Bが頂点Aよりもわずかに高く、一応高値を更新したこともあり、相場が崩れずに済みました。

次のトリプルトップは、頂点BとCとDで形成され、75日移動平均線がネックラインとなる格好です。やはり、こちらも75日移動平均線がサポートとなり、相場が崩れることはありませんでした。

そして、このトリプルトップ形成時に、75日移動平均線が2回サポートした時を基準にダブルボトムが意識されることになります。ネックラインは頂点Dと25日移動平均線が該当します。

足元はこのダブルボトムのネックラインを上抜けしたものの、頂点Cよりも価格の低い頂点Eで相場が反転し、再びネックライン付近まで押されているという状況です。

そのため、ネックラインを下抜けてしまうと、ダブルボトム崩れとなります。先ほどのダブルトップ、トリプルトップではそれぞれのネックラインがサポートとして機能し、相場が崩れるのを凌ぎましたが、今回のネックラインを下抜けると、相場のムードが弱気に傾く可能性が高くなります。

また、ネックラインがサポートとなって、株価が反発した場合でも、次に出現する頂点Fが頂点Eを超えることができなければ、頂点DとEとFによるトリプルトップが意識されることになり、今度は75日移動平均線がネックラインになることになります。つまり、株価の水準が少し下がってしまうことになります。

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