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「トリプルボトム崩れ」の呪縛
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

「トリプルボトム崩れ」の呪縛

2016/9/9
今週の国内株市場ですが、「アフター米雇用統計」で迎えた月曜日の日経平均は5月以来の17,000円台を回復するスタートを見せました。ただし、その後は上値を伸ばせず、9月8日(木)の終値は16,958円でした。
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今週の国内株市場ですが、「アフター米雇用統計」で迎えた月曜日の日経平均は5月以来の17,000円台を回復するスタートを見せました。ただし、その後は上値を伸ばせず、9月8日(木)の終値は16,958円でした。

(図1)日経平均(日足)の動き(2016年9月8日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

まずは足元の状況を上の図1で確認します。

冒頭でも触れた通り、日経平均は今週月曜日(5日)に17,000円台に乗せます。この日の始値は17,130円でしたので、先週末(16,925円)から「窓」を空ける格好で、「三角保ち合い」の上抜けと「17,000円台の壁」の両方をクリアしたことになります。

ただし、その後のローソク足はあまり強い並びではありません。この日のローソク足が陰線となって取引を終えているほか、翌火曜日のローソク足との組み合わせは「はらみ足」になっていて、天井圏や底値圏でこの形が出ると相場が反転しやすいと呼ばれる形です。もっとも、足元の状況が天井圏と判断するには微妙ではありますが、少なくとも強気を示すサインではありません。また、以降も17,000円を下回る場面が見られ、相場の節目をクリアした割には、「何となく垢抜けない」印象です。

あれだけ注目され、何回も跳ね返されてきた「17,000の壁」をようやく超えてきたのに、新しい相場の息吹が感じられないのは、9月下旬(20日~21日)に控えている日米の金融政策会合待ちというファンダメンタルズのマクロ環境面もありますが、テクニカル的には「トリプルボトム崩れの呪縛」という面があります。

(図2)日経平均(日足)の動き(2015年12月1日~)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

上の図2は、少し長めの期間の日経平均のチャートです。日経平均は昨年12月から下落し始めましたが、「トリプルボトム」を形成する格好で底打ちを見せます。この動きついては前回も紹介した通りです。その後の株価の戻りについては、ネックラインを上抜けし、順調に回復基調を辿っていたのですが、4月下旬にこのネックラインを下抜けてしまい、「トリプルボトム崩れ」となってしまいました。

以降はもみ合いや保ち合い相場を繰り返しつつ、徐々に値を戻してきたわけですが、トリプルボトム形成時の株価を基準にいくつかの線を描いてみると、三角保ち合いのような形になります。これを日経平均に重ねてみると、「トリプルボトム崩れ」の余韻を引きずりながら推移していたようにも見えます。ただし、三角形の上限の線と下限の線がまもなく収斂しそうなため、近いうちに上抜けし、長きにわたって続いた呪縛からやっと解放されそうな格好になっています。もっとも、真の意味での解放は4月高値(17,613円)超えになります。

最後に、下の図3で、週足の日経平均チャートを見てみます。

(図3)日経平均(週足)の値動き(2016年9月8日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

週足では、1年平均である52週線が迫ってきており、「ここを上抜けられれば」という状況です。今年に入ってからの日経平均はまだ52週線を上回ったことがないため、今後意識される線になります。ただ、8日の取引終了時点のローソク足を見てみますと、前週分の陽線と今週分の陰線の組み合わせが「出会い線」に近い形になっています。この2本のローソク足を合成すると十字線に近い格好で迷いも感じられるほか、13週線、26週線の上抜けまでのタイムラグを考えると、「やっぱり、しばらくはもみ合いが続く」シナリオが色濃く残ってしまいます。

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