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英国国民投票前日に今後の展開を想定してみる
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

英国国民投票前日に今後の展開を想定してみる

2016/6/24
今週の日経平均ですが、先週の大幅下落から戻す動きを見せています。節目の16,000円台を回復してからの上値はやや重たさも感じられますが、6月23日(木)の終値は16,238円でした。
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今週の日経平均ですが、先週の大幅下落から戻す動きを見せています。節目の16,000円台を回復してからの上値はやや重たさも感じられますが、6月23日(木)の終値は16,238円でした。

(図1)日経平均(日足)の動き(2016年6月16日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

足元の動きを上の図1で確認してみます。

冒頭でも触れた通り、足元の日経平均は16,000円台を回復しました。英国の国民投票については、当初の「残留ありき」シナリオから、「離脱も有り得るかも」と修正が行われました。ちょうどAの期間が離脱警戒に反応して下落していた局面です。23日(木)の終値水準は、離脱警戒がやや後退し、ある程度戻してきたことがわかります。「何だかんだで残留だろうけど、注意が必要」という印象なのかもしれません。

また、23日(木)の終値水準は、先週下抜けてしまった①保ち合いレンジの下限と、以前にも紹介しました、②トリプルボトム崩れのネックラインに挟まれている格好です。この②のラインはここ数カ月の相場の方向性を示しているように見えるため、②ラインを中心に上下に平行な線を描いてみますと、高値同士を結んだ線と、下値同士を結んだ線とほぼ一致し、これが目先の想定レンジになりそうです。

もちろん、英国の国民投票は世界中が注目するイベントでもあるため、このレンジを超える可能性があるかも考えておく必要があります。となると、下方向に抜けた際は、2月の安値である14,865円が視野に入ってくるわけですが、ここでは、先ほどの下値同士を結んだ線に注目してみます。実は、それぞれの下値は日銀会合後に下落してつけた安値同士でもあります。つまり、英国動向への警戒とは別の材料も織り込んでつけている安値であるため、EU瓦解リスクが高まるなどの不確実性シナリオにならない限り、イベント通過の初期反応ではサポートして機能する可能性が高そうです。

また、下の図2は日経平均の値動きと東証1部の売買代金の状況です。

(図2)日経平均の値動きと東証1部売買代金(2016年6月9日~23日)

日付 日経平均終値 前日比(円) 日中値幅 売買代金
6月9日 16,668円 -162円 198円 1兆7,853億円
6月10日 16,601円 -67円 147円 2兆4,548億円
6月13日 16,019円 -582円 316円 1兆8,518億円
6月14日 15,859円 -160円 320円 1兆9,892億円
6月15日 15,919円 60円 245円 1兆9,253億円
6月16日 15,434円 -485円 517円 2兆1,355億円
6月17日 15,599円 165円 191円 2兆4,744億円
6月20日 15,965円 365円 199円 1兆9,074億円
6月21日 16,169円 203円 431円 1兆7,796億円
6月22日 16,065円 -103円 180円 1兆7,038億円
6月23日 16,238円 172円 206円 1兆5,701億円

(出所:取引所公表データを元に筆者作成)

この図はこれまでにも何度が紹介してきましたが、相変わらず東証1部の売買代金2兆円割れが目立っています。この売買の少なさをどう解釈するかは意見が分かれるところですが、英国の国民投票で、残留・離脱のどちらかの結果に積極的に賭けてポジションを膨らませるのではなく、残留派も離脱派もポジションを落としてイベント通過に備えている動きと考えるならば、結果が判明した時点で、一気にポジションの巻き戻しが加速して、相場が大きく振れる展開は思ったよりも限定的になるかもしれません。そのため、先ほどのトリプルボトムを中心とした想定レンジがメインになりそうです。

一方、上方向についても考えて見たいと思います。レンジの上限は、23日(木)終了時点で大体17,000円ぐらいになりますが、まずは図1の2本の移動平均線(25日・75日)を上抜けることができるがどうかです。同じく23日(木)終了時点で25日移動平均線が16,453円、75日移動平均線が16,603円ですので、さほど高いハードルではありません。とはいえ、週足チャートで見てみますと、これまで3カ月平均である26週線を抜け切れずに抵抗となってきたことが分かります(下の図3)。話が図2にも関係しますが、イベント通過後に売買代金が増えてくるかもポイントになりそうです。

(図3)日経平均(週足)の動き(2016年6月23日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

最後に明るい兆しとして、日経平均の平均足とMACDの動きを見てみます。

(図4)日経平均の平均足とMACDの動き(2016年6月23日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

足元で日経平均の平均足が陽転し、MACDがシグナルを上抜けクロスしそうな状況になっています。このまま行けば上昇トレンド入りのサインになりますので、期待したいところです。

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