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「トリプルボトム崩れ」のネックラインと下値サポート
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

「トリプルボトム崩れ」のネックラインと下値サポート

2016/6/10
今週の国内株式市場ですが、日経平均は週明けのスタートこそ安く始まったものの、その後は持ち直しを見せています。6月9日(木)の終値は16,668円でした。
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今週の国内株式市場ですが、日経平均は週明けのスタートこそ安く始まったものの、その後は持ち直しを見せています。6月9日(木)の終値は16,668円でした。この日は前日比で162円安でしたが、前回終値(6月2日の16,562円)からは100円ほど上昇しています。「アフター米雇用統計」の週でしたが、一応堅調な展開といえます。下の図1は足元の状況です。

(図1)日経平均(日足)の動き(2016年6月9日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

日々の動きを辿ると、75日移動平均線が意識されてきたことがわかります。米雇用統計明けとなる週初の6月6日(月)は安く始まったものの、75日移動平均線水準まで値を戻し、その後も安値では75日移動平均線を下回るものの、終値では維持しています。下がると買いが入るという格好です。

ここ毎回、「堅調だけど、目立った方向感は出ず、手掛けづらい」という主旨の文言を書き続けていますが、結局今週もその状況に大きな変化はありませんでした。5日・25日・75日の3本の移動平均線を見ると、それぞれが凝縮されるようにその距離を縮めています。これは、1週間の平均値、1カ月の平均値、3カ月の平均値がほぼ同じ水準であることを意味していますから、結果的に3カ月以上も方向感が出ていません。その事は日々の売買の動向からも窺えます。下の図2は6月に入ってからの日経平均と日中値幅、東証1部の売買代金の推移です。

(図2)日経平均の値動きと東証1部売買代金(2016年6月1日~9日)

(出所:取引所公表データを元に筆者作成)

6月は初日の2日間を除いて、東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円をずっと下回っています。薄商いが続いているわけですが、その割には日中値幅がすべて160円以上となっていて、日中の振れ幅自体はそこそこあります。でも、日々の値動きをつなげると方向感はなく、どことなくフラフラとした印象です。なお、翌10日(金)はメジャーSQがあるため、通常よりも売買代金は増えることが見込まれます。

そのため、これまでの状況が続きそうというのが基本シナリオですが、やや下振れに注意したほうが良いかもしれません。下の図3は前回も紹介しました。日経平均の平均足とMACDです。

(図3)日経平均の平均足とMACDの動き(2016年6月9日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

前回の時点では、平均足が明らかに陰転したタイミングでした。そのため、MACDがシグナルを下抜けクロスせずに、上昇トレンド維持できるかが目先のポイントと紹介しましたが、残念ながら下抜けてしまいました。足元の平均足は再び陽線が出現していますが、今度はMACDがシグナルを上抜けできなければ、下方向を意識した展開が続くことになります。また、MACDの数値自体も0円水準を下抜けそうな雰囲気になっていますので、ここを維持できるかも注目です。

最後に、少し長めの期間のチャートでも確認して見ます。

(図4)日経平均(日足)の動き(2016年6月9日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

昨年12月から今年2月半ばまで続いた下落トレンドは、その後「トリプルボトム」を形成するような形となっていました。そしてネックラインを超えた4月下旬までは相場の大底からの戻り基調を確認できるような動きになっていたのですが、4月末の日銀会合後の下落によって、ネックラインを下抜けてしまいました。

そのため、「トリプルボトム」が崩れ、底打ちからの力強い株価回復シナリオは途絶えた格好です。回復の勢いが削がれたその後はご存知の通り、戻り高値が切り下がる一方で下値は切り上がる保ち合いの相場に転じています。今後は直近の高値もしくは安値を更新した方向に相場が動くことが想定されるため、相場の動意づきを待っている状況です。仮に、現在の保ち合い相場が下抜けた際には、トリプルボトム崩れのネックラインが下値の目処として意識される可能性があります。

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