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様子見であるが故の「下落一服」
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

様子見であるが故の「下落一服」

2016/1/29
先週末からの日経平均は17,000円を挟んだ展開が続いています。やや値動きは荒いものの、前回指摘しました、5日移動平均線の水準を回復・維持しているほか…
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先週末からの日経平均は17,000円を挟んだ展開が続いています。やや値動きは荒いものの、前回指摘しました、5日移動平均線の水準を回復・維持しているほか、先週に16,000円台スレスレまで下落していたことを踏まえると、年初からの急ピッチな下げ基調はひとまず落ち着いたようにも見えます。

(図1)日経平均(日足)の動き (2016年1月28日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

その一方で、本格的な戻り基調を試すムードとも言い切れない「もどかしさ」が感じられるのも事実です。あらためて図1を見てみますと、1月25日(月)、27日(水)、28日(木)のローソク足の値幅はほぼ同水準となっています。また、ローソク足を個別で見ても25日は下ヒゲの長い陰線、27日は陽線、28日は上ヒゲが長く、「十字線」に近い陰線となっており、やや迷いが感じられます。

そもそも、16,000円水準から反発したのは、先週開かれたECB理事会の後に行われた記者会見で、ドラギ総裁が「3月にも金融政策を見直す」方針を示したことがきっかけです。今週は米FOMCや日銀会合が予定されていたこともあり、金融政策期待の流れが続くのかどうかを見極めようとする様子見姿勢が下落をひとまずストップさせているとも言えそうです。

また、下の図2は日経平均の3本値(高値・安値・終値)と前日比、日中値幅、および東証1部の売買代金の推移を表にしたものです。

(図2)日経平均の値動きと東証1部売買代金の推移

(出所:市場データを元に筆者作成)

図2は先週月曜日からの推移を示しています。前日比のところに注目すると、先週は、20~21日にかけて日経平均は1,000円以上下落した後、翌22日に941円上昇して下落分の9割以上戻したわけですが、22日の売買代金は約2兆8,000億円台と、前日の3兆円よりも少なくなっており、大きく反発した割には盛り上がりに欠けています。

ほかの日を見ても、前日比や日中値幅の大小にかかわらず、売買代金がやや平坦でメリハリがなく、買いの勢いにまだ弾みがついていない印象です。日経平均が上昇した日の売買代金が下落した日を上回る日が増えてくれば、戻りも試しやすくなるため期待したいところです。その場合、目先の戻りメドは図1にも記載した25日移動平均線や18,000円水準が意識されそうですが、逆の場合は再び16,000円水準まであっさり下げてしまう怖さも秘めているため、しばらくは「短期的に動いた方向に乗る」投資スタンスがメインになると思われます。

また、前回は日経平均の水準が日銀の追加金融緩和、いわゆる「黒田バズーカII」直後のふりだしに戻り、再スタートを切ったと指摘しましたので、中長期のチャートでも足元の状況を確認してみたいと思います。下の図3は日経平均の週足チャートです。

(図3)日経平均(週足)チャート(2014年7月~)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

上の図3の起点は、黒田バズーカII前につけた安値の2014年10月第3週の14,529円です。ここから始まった上昇相場は2015年7月まで続きましたが、「扇型トレンド」が崩れたことで以降は異なる局面に突入しました。

昨年夏場の急落とその後の反発によって、トレンドライン①と②が描かれ、年末にかけてはこの①と②の範囲内でもみ合いながら収斂していく「三角保ち合い」も意識されたのですが、今年に入ってからは一気に②を下抜け、先週の16,000円水準で一服したところで③と④のラインが新たに描き加えられた状況です。日経平均は①~④のいずれかのラインに回帰していくと思われますが、これからの方向感はまだ定まっておらず、中長期的なシナリオは複数想定されることになります。買いの勢いがなかなか出ないのもこうしたことが背景にあるのかもしれません。

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