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水準を切り上げた日経平均は正念場に差し掛かる
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

水準を切り上げた日経平均は正念場に差し掛かる

2015/10/30
今週の日経平均ですが、週初となる10月26日(月)には、8月以来の19,000円台に乗せる場面を見せるなど、先週末から一段高でスタートしました。
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今週の日経平均ですが、週初となる10月26日(月)には、8月以来の19,000円台に乗せる場面を見せるなど、先週末から一段高でスタートしました。その後もこの19,000円台を挟んだもみ合いが続き、29日(木)は18,935円で終了しています。

(図1)直近の日経平均(日足)の動き (10月29日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

あらためて日経平均の推移を上の図1で確認してみます。足元のローソク足の並びを見ても、冒頭でも触れた通り、先週金曜日から一段高になった後、もみ合いが続いていますが、19,000円からの上値の重たさが感じられます。確かに、陰線が目立っていますし、終値ベースではまだ19,000円台を回復していません。また、3カ月間の値動きの中心線である75日移動平均線が上値を抑えているようにも見えます。その一方で、5日移動平均線がサポートになっているほか、9/29安値を起点としたトレンドラインも維持しているため、上値の重たさほど相場のムードは悪くない印象です。

また、もう少し長めの視点から、日経平均の動きを眺めてみます(下の図2)。

(図2)日経平均(日足)の動き (10月29日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

ご存知の通り、日経平均は17,000円割れとなった9月29日の安値を境に、戻り基調を辿っているわけですが、それによって三尊底(トリプルボトム、三番底)が形成されつつあります。この三尊底ですが、9月の下落局面の値動きが激しかったこともあって、やや複雑に形成されてきました。

そのため、図2にもあるように、底打ちトレンド転換の目安となる「ネックライン」を2本引くことができます。先週は18,500円水準のネックライン(1)を上抜けることができ、現在は約19,100円~19,200円あたりに位置するネックライン(2)を上抜けようとしている状況です。このネックライン(2)は、7月の安値や8月末の水準でもあり、半年前の日経平均の水準でもあります。

そして、このネックライン(2)を上抜けることができれば、いよいよ19,500円や20,000円も視野に入って来るわけですが、図2の8月下旬の時期に注目してみると、ネックライン(2)を少し超えたところに、二つの「窓」が空いています。そのため、今後は「ネックラインの上抜け」と「窓埋め」の両方を乗り越える買いエネルギーによって、このままの勢いで上昇していくシナリオと、いったん上昇基調が落ち着き、もみ合いという時間調整をこなしつつ、次の上昇のエネルギーを蓄積していくシナリオが想定されます。

また、もみ合いのシナリオについてですが、ネックライン(2)が抵抗となってもみ合うパターンと、ネックライン(2)を超えてからもみ合いに入るパターンが考えられます。先ほど、ネックライン(2)の水準である「日経平均19,000円ちょい」は、半年前の水準でもあると述べました。そこで、最後に週足チャートでも確認してみたいと思います(下の図3)。

(図3)日経平均(週足)の動き (10月29日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

週足チャートで見ると、足元の日経平均は13週移動平均線と52週移動平均線のデッドクロスのあたりに位置しています。デッドクロス自体はあまり良い形ではありませんが、日経平均自体が戻り基調で、3カ月間と年間の値動きの中心線を順調に回復しているわけですので、過度に意識する必要はなさそうです。次に、肝心の半年間(26週移動平均線)の水準ですが、10月29日の取引終了時点で19,531円です。ネックライン(2)を超えてからもみ合いに入るパターンになった場合、26週移動平均線の水準が、上値目処となりそうです。

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