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日経平均はこの勢いのまま2万円に届くのか?
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

日経平均はこの勢いのまま2万円に届くのか?

2015/3/20
今週の日経平均ですが、3月18日(水)の取引で19,500円台に乗せて終了しました。先週金曜日(13日)に19,000円台を回復してから4営業日ほどで500円以上の上昇となり…
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今週の日経平均ですが、3月18日(水)の取引で19,500円台に乗せて終了しました。先週金曜日(13日)に19,000円台を回復してから4営業日ほどで500円以上の上昇となり、「とにかく強い」という印象となっています。19日(木)は前日比で下落しましたが、引続き5日移動平均線がサポートして機能している格好です(下の図1)。

(図1)直近の日経平均(日足)の動き (3月19日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

市況コメント等でも、「近いうちに日経平均2万円も」という声が多く聞かれるようになりました。あと500円ちょっとの上昇で到達しますので、現実味を帯びてきているムードです。また、前回のレポートでは「三段上げになれば思ったよりも上昇する可能性」を指摘しましたが、先週末からの上昇で三段上げの段階に入ってきているように見えます(下の図2)。

(図2)日経平均(日足)チャートと三段上げ(3月19日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

確かに、図2を見る限りでは力強い上昇に見えますが、もう少し期間を長めにして見てみますと、違った風景が見えてきます。下の図3は、その期間を長めにした日経平均のチャートです。また、2本のトレンドラインを引いています。ひとつめは昨年10月17日を起点に12月17日の安値を結んだ線、もうひとつは、年初からの下落が一服した1月16日の安値と2月3日の安値を結んだ線です。

実は、この2本のトレンドラインで囲まれた部分は、以前(第42回、2015年2月13日配信分)のレポートで紹介した、想定シナリオの範囲になります。

(図3)日経平均の日足チャート(3月19日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

あらためて図3を確認しますと、力強い三段上げの動きがこの2本のトレンドラインに囲まれたレンジ内にほぼ収まっていることが分かります。引続きレンジ内の動きが続くのであれば、いったん上昇が一服し、しばらくもみ合った後に2万円をトライしていくことが想定されます。このまま2万円をトライするのであれば、レンジを突破していく材料や勢いが必要となります。とは言いつつも、基本的に相場基調は強いと思われます。

この三段上げの期間中、相場の過熱感を指摘する声や高値警戒感が意識されながらも結果的に上値を更新してきたわけですが、こうした動きは、著名投資家であるジョージ・ソロスの投資理論にある「自己強化プロセス」に当てはまっているように見えます。かなりざっくりですが、自己強化プロセスを簡単に説明すると、相場の局面は以下の通りに分かれます。

  • 不明瞭ながらも潜在トレンドが発生
  • 一部の投資家によって、自己強化プロセスが始動
  • トレンドの修正が試されるが、結局はトレンド継続を確認
  • トレンドへの信頼感が増幅し、期待を伴って株価が上昇
  • ③~④を繰り返しながらさらに上昇、やがて現実との認識ギャップが生じる
  • ギャップの修正で大きな調整が起こる
  • 逆の自己強化プロセスが始動

具体的には、株価調整を試す場面がありながらも、業績期待や賃上げ、IRへの注力、ROE重視の動きなど、直近の企業動向の材料が相場の先高感を強め、上昇トレンドへの信頼感と期待が高まっていくという状況で、上記の局面で言えば、足元は③~④の段階にあるといえます。そのため、さらなる上値の余地の可能性はまだあると言えそうですが、その一方で、やがて期待と現実とのギャップが認識される⑤の段階に移ると、相場が大きな調整に入るとされているため、そろそろ変化の兆しに対して敏感になる準備を頭の片隅に入れておく必要がありそうです。

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