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エネルギー不足でも堅調地合いか?
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

エネルギー不足でも堅調地合いか?

2015/3/6
3月入りとなった今週の日経平均は上値をトライする展開で始まり、初日となる2日(月)の取引は、一時18,900円台に乗せる場面もありました。
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3月入りとなった今週の日経平均は上値をトライする展開で始まり、初日となる2日(月)の取引は、一時18,900円台に乗せる場面もありました。翌3日も18,900円台乗せでスタートしたものの、結局はその寄付が高値となり、以降は一段水準を下げてのもみ合いとなっています。また、これまでサポートだった5日移動平均線が5日(木)の上値メドになっており、抵抗線として意識されつつあるように見えます(図1)。

(図1)直近の日経平均(日足)の動き その1(2月26日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

では、日経平均はこのまま調整を迎えてしまうのでしょうか?あらためて相場の勢いを確認してみたいと思います。今回使用するのは、ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)です。直訳すると、「真の値幅の平均線」です。

まずは「真の値幅」にあたるTR(トゥルー・レンジ)を算出します。以下の3つを比べて、最大のものをTRとします。要は、窓明けによる一段高や一段安も含めた値幅を考慮しようというわけです。

  • 「当日の高値」 - 「当日の安値」
  • 「当日の高値」 - 「前日の終値」
  • 「前日の終値」 - 「当日の安値」

このTRの移動平均線がATRです。楽天証券のマーケットスピードでは14日間の移動平均が基本設定になっています。そして、下の図2が日経平均(日足)とATRです。

(図2)日経平均(上段)とATR(下段)の(3月5日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

「相場の上昇や下落に伴って、値幅が大きくなっている(ATRの値が大きい)のは相場に勢いがあるから」というのがATRの基本的な考え方ですが、上の図では日経平均の上昇に対してATRが下落基調にあることが分かります。確かに上昇エネルギーの乏しさも感じられますが、逆の見方をすれば、これまで比較的安定的に上昇してきたとも考えることができるため、目先の調整があったとしても、意外に堅調な展開になるかもしれません。

また、日経平均の動きをボリンジャーバンドとMACDでも確認してみます(下の図3)。

(図3)日経平均のボリンジャーバンド(上段)とMACD(下段)の動き(3月5日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

まず、上段のボリンジャーバンドを見てみますと、直近の日経平均は図にも記載してある通り、「バンドウォーク」と呼ばれる状態にあります。バンドウォークとは、ボリンジャーバンドの5本の線がすべて同じ傾きになり、株価が2σ(シグマ)~1σの範囲内で歩いているように推移することで、強いトレンド中であると言われています。時期を遡った昨年11月から12月にもバンドウォークが出現していました。

では、この時の日経平均はどのタイミングで下落に転じたのでしょうか?そこで注目したいのが下段のMACDです。一般的には、MACD(赤色の線)がシグナル(青色の線)を下抜ける、つまりデッドクロスが売りサインとされており、実際に11月の下旬ごろに出現しています。ただ、日経平均はその後もしばらく上昇を続け、下落に転じたのは12月の上旬ごろです。この時のポイントはデッドクロス出現後にシグナルの傾きが下向きになり、MACDが再びシグナルを抜け切れなかったタイミングです。

足元はそのデッドクロスが出現しそうな状況ですが、シグナルはまだ上向きとなっています。「勢いもないけど、トレンドもそう弱くはない」という微妙な相場環境でもあり、意外と堅調な展開が続いてしまうのかもしれません。もっとも、高値警戒感が意識される中、いずれ大きな調整が来る可能性が大きいことに変わりはなく、あくまでも「嵐の前の静けさ」というスタンスが良いのかもしれません。

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