facebook twitter
目先の上昇一服は近いか?
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

目先の上昇一服は近いか?

2015/2/27
今週も日経平均は力強い動きを見せています。2月26日(木)の取引は18,785円で終了し、2000年4月20日以来の高値となっています。最近では…
facebook twitter メールで送る 印刷

今週も日経平均は力強い動きを見せています。2月26日(木)の取引は18,785円で終了し、2000年4月20日以来の高値となっています。最近では「~ぶりの高値」という表現が珍しくなくなってきた印象です。

その日経平均の動きを辿ってみますと、引続き、昨年10月につけた安値を起点としたトレンドラインと、今年1月につけた安値を起点としたトレンドラインに挟まれたレンジ内での推移となっています。

(図1)直近の日経平均(日足)の動き その1(2月26日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

また、TOPIXについても同様のレンジ内で推移していますが、株価はレンジの上限付近に位置しています。このレンジ上限が意識されているせいか、今週はTOPIXよりも日経平均の方が上昇の勢いがありますが、前回も紹介した通り、「TOPIXが伸び悩む局面で、日経平均もひとまず調整が入るかもしれない」というスタンスは継続と考えて良いかと思います(下の図2)。

(図2)TOPIXの動き(日足)(2月26日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

そのため、TOPIXの動きをもう少し細かく見て行きます。下の図3は足元のTOPIXの動きを示したものです。2月26日のローソク足は大きめの陽線となっており、前日(25日)のローソク足を包むような格好になっています。こうしたローソク足の組み合わせが相場の上昇局面で現れると、「最後の抱き線」と呼ばれ、売りサインのひとつとされています。

相場の過熱感も指摘される中、当然注意しなければならないわけですが、少し過去に遡ると、上昇局面での抱き線が2回ほど出現しています。1月下旬に出現した時は、売りサインが機能し、しばらく軟調な推移となりましたが、昨年12月あたまに出現したときは、4日間ほど上昇が続いた後に下落に転じています。いずれにしても目先の天井を意識しながらの展開が予想されます。

(図3)TOPIXの足元の動き(日足)(2月26日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

また、相場の過熱感は売買エネルギーと人気の強さによって醸成されます。そこで、日経平均の状況を「強弱レシオ」で確認してみたいと思います。

強弱レシオについては、以前(第22回)でも紹介しましたが、「Aレシオ」、「Bレシオ」という2本の線を用います。Aレシオが相場のエネルギーの強さ、Bレシオが相場の人気度の強さを表しているというイメージです。Aレシオ、Bレシオはそれぞれ以下のように計算されます。

強弱レシオの計算式

(当日の高値-当日の始値)のn日間合計

Aレシオ(%)= --------------------------------------- ×100

(当日の始値-当日の安値)のn日間合計

(当日の高値-前日の終値)のn日間合計

Bレシオ(%)= --------------------------------------- ×100

(前日の終値-当日の安値)のn日間合計

※マーケットスピードでのn日間は、26日が基本設定です。

AレシオとBレシオの違いは、当日の高値(安値)との差を求める基準が当日の始値なのか、前日の終値なのかという点だけです。また、強弱レシオはRSIと同様に%での表示ですが、0~100%の範囲ではなく、100%が強弱の拮抗する中心線として見ていきます。

(図4)日経平均(上段)と強弱レシオ(下段)

(出所:筆者の記録データを元に作成)

第一印象では直近のBレシオの跳ね具合が気になるところです。確かに、「Bレシオが上昇しているから天井が近い」と思いがちですが、昨年11月にもBレシオが急上昇した際、実際に日経平均が下がり始めるまでにタイムラグがありました。

実は、今回注目するのはAレシオの方です。一般的にAレシオが150%を超えてくると、天井が近いと言われています。図では少し見にくいですが、昨年11月にBレシオがピークをつけたときのAレシオは131%でしたが、日経平均が下がり始める直前には160%を超える日があるなど、150%を超える日が増えていました。2月26日時点のAレシオは106%です。そのため、Aラインの上昇余地はまだあり、目先の調整を迎えたとしても、下落は限定的で、もうしばらく日経平均が上昇基調を続けるシナリオも十分に考えられそうです。

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

▲トウシルトップページへ

 

投資の失敗
老後破綻
はじめよう株主優待
桐谷広人

 

このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください目先の上昇一服は近いか?

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

目先の上昇一服は近いか?

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント
はじめての下落相場と損
 
インベスターZ
 
投資の失敗
老後破綻
 
ふるさと納税
 
山崎元
イデコ
 
動画でわかる
 
インタビュー
メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。