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踏ん張りどころにさしかかった日経平均
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

踏ん張りどころにさしかかった日経平均

2014/5/2
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。
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5月入りとなった株式市場ですが、連休の谷間ではあるものの、1日の日経平均終値は前日比で181円上昇し、幸先の良いスタートとなりました。日足ローソク足の形も寄付安値となっており、悪くない形です。

ただ、今年は昨年までの上昇ムードに比べて、これまでのところパッとしない展開が続いています。今回は主に移動平均線を使って、日経平均の動向をざっくり把握してみたいと思います。まずは今年に入ってからの日足チャートです(図1)。

(図1) 2014年1月からの日経平均(日足)チャート

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

図1には3本の移動平均線が描かれています。赤い線が5日間、青い線が25日間、緑の線が75日間の移動平均線になります。ご存知の方には釈迦に説法ですが、移動平均線は、「平均線」という言葉のとおり、一定期間の値動きの中心線です。日足チャートで見た場合、5日が一週間、25日が1カ月、75日が3カ月の値動きの中心線となります。これらの移動平均線の傾きや交差するところ、ローソク足との位置関係などで、株価の状況をあれこれ考えていくわけです。例えば、5月1日のローソク足を見た場合、「5日線は回復したけど、25日線で上値が抑えられているし、75日線の水準もちょっと遠いかも」みたいな感じで見ていきます。

もう少し視野を広げると、2つのポイントが見えてきます。ひとつは移動平均線の位置関係です。昨年末の時点では、株価水準の高い順に、5日線、25日線、75日線の順番となっていましたが、現在は逆になっています。また、線の傾きも年末は上を向いていましたが、現在は下向きとなっています。

そしてもうひとつは、75日線が上値の「抵抗線」となっていることです。3月と4月の上旬の2回にわたって75日線を上抜けしようとしていましたが跳ね返されています。2回とも、日銀の金融政策決定会合の時期にあたり、会合前は追加金融緩和への思惑で株価が上昇し、会合後に下落というパターンとなっていました。直近でも4月30日に会合がありましたが、事前の盛り上がりがなかったため、会合後も大きな動きはありませんでした。

以上のように、日足チャートでみた足元の状況はあまり力強さを感じられない印象です。では、中長期ではどうなのかを今度は週足チャートで見ていきます。

(図2) 日経平均(週足)チャート

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

週足チャートでも3本の移動平均線が見えます。赤い線が13週間、青い線が26週間、緑の線が52週間の移動平均線です。要はそれぞれ3カ月平均、6カ月平均、1年平均の値動きの中心線です。ここで注目したいのは52週線です。いわゆる「アベノミクス相場」が始まって一年以上が経過したため、52週線はアベノミクス相場の値動きの中心線とも考えることができます。

今年の日経平均は、年初から2月のあたまにかけて急落しましたが、下げ止まった線がこの52週線です。それ以降の動きを見ても、52週線が3カ月間にわたってずっと意識されていたことが分ります。

最近の市況コメントでは、「アベノミクスに対する失望」という声がちらほら出てきているようですが、週足の移動平均線で見た場合、中心線である52週線の水準でひとまず落ち着き、次の展開を待っているような印象となっているため、失望と判断するにはまだ早いと考えられます。ただし、落ち着きが3カ月続いたことで、13週線がこの52週線に接近してきました。ココを下抜けると、株価の調整色が強まる可能性があります。

このことは、同じ週足のチャートでトレンドラインを引いても分ります。下の図3では、昨年末までのトレンドライン①、現在は形成しつつあるトレンドライン②の状況です。日経平均が②を維持できないと、③のトレンドラインを形成する動きとなります。そのため、目先は日経平均と13週線がこの52週線で踏ん張れるかがポイントとなりそうです。

(図3) 日経平均(週足)チャート

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

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