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リスクとチャンスが共存する2017年の日本株
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

リスクとチャンスが共存する2017年の日本株

2017/1/25
昨年の日経平均は、年前半に急落、年後半に急騰する展開でした。短期間で、悲観・楽観が入れ替わるめまぐるしい年でした。
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執筆:窪田真之

今日のポイント

  • 2017年は世界景気の改善が続く中、グローバルに政治不安が高まる年と考えている。昨年同様、日経平均・為替の乱高下が予想される。
  • 売買タイミングの取り方が難しいが、小型成長株への短期投資にチャンスがあると考えている。日本株は配当利回りから見て魅力的で、大型の好配当利回り株にじっくり積み立て型で投資するのも良いと考えている。

(1)今年も日経平均は荒れる予感

昨年の日経平均は、年前半に急落、年後半に急騰する展開でした。短期間で、悲観・楽観が入れ替わるめまぐるしい年でした。

今年も同様に荒れる予感がします。私は、今年の日経平均は、「前半高、後半安」を予想しています。年前半は、政治不安はあっても、日本および世界経済の回復を買う流れが勝ると考えています。目先は、トランプ・リスクと円高を嫌気して、軟調な展開が続く可能性がありますが、下がったところは、株を買い増しする機会になると思います。

ただし、年後半には、世界景気の回復を買う流れが一巡する中で、米国・欧州・中国の政治不安がさらに深刻化し、株安が進む可能性があると考えています。売買タイミングが難しい年になりそうです。

いいタイミングで株を売買するには、どうしたら良いでしょうか。大切なことは、下がった時に過度に弱気にならず、上がった時に警戒を怠らないことです。私がファンドマネージャーをやってきた25年間は、日経平均が38,000円まで急騰したり、8,000円まで急落したり、試練の連続でした。それでも、下がった時に過度に悲観的にならず、上がった時に警戒を怠らなければ、何回でも利益を得るチャンスはありました。

実際に投資するに当たり大切なのは、銘柄選別です。今年は、小型成長株と、大型割安株に投資チャンスがあると考えています。私が25年間のファンドマネージャー経験から、身に染みて感じたことは、「成長株は短期投資、割安株は長期投資」がふさわしいということです。

(2)小型成長株には投資チャンスがあると思います

今年は、成長テーマが増えており、小型成長株に投資チャンスが増えると思います。小型成長株は、うまく売買すると、短期間【注】に大きな値上がり益が得られることもあります。

【注】私がファンドマネージャー時代にやっていた短期投資は、短くて1週間、長くて2~3ヶ月の投資のことです。デイ・トレーディングはやっていませんでした。

ただし、注意を要するのは、小型株は失敗すると短期間で大きな損を被る可能性もあることです。小型成長株は「売り時が難しい」ことを肝に銘じておくべきです。

上昇しているところで早々に売ってしまうと、売った後、さらに急騰が続いて残念な思いをすることがあります。一方、突然、急落を始める時は、要注意です。放置すると、株価は「半値八掛け二割引」の急落に見舞われることもあります。

人気の成長株が急落を始めたら、問答無用で売る必要があります。私がファンドマネージャーをやっていた時に「急落する小型株は問答無用で売り」を徹底していました。急落している間は、何で下がっているのかわからないが、大幅に下落した後で「あの成長ストーリーは偽者だった」と明らかになることが多いからです。

(3)好配当利回り株に、コツコツと積み立て投資

小型株の短期売買に自信がない方は、大型の好配当利回り株に、コツコツと積み立て投資していくのが良いと思います。あるいは、日経平均などに連動するインデックスファンドやETFに積み立て投資していくのも良いと思います。

日本株は、短期的に急騰急落を繰り返しているので、短期的な売買タイミングが難しいですが、長期投資の対象として積み立て型で投資するならば、配当利回りから見て魅力的と考えます。

東証一部平均配当利回りと、長期金利(10年国債利回り)の推移:1993年5月―2016年12月

(注:楽天証券経済研究所が作成)

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