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米FRBが利上げ実施来年利上げ加速示唆で円安進む
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

米FRBが利上げ実施来年利上げ加速示唆で円安進む

2016/12/15
米FRB(中央銀行)は14日(日本時間15日午前4時)、事前予想通り0.25%の利上げを発表しました。
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執筆:窪田真之

今日のポイント

  • 米FRBが0.25%の利上げを発表。これは事前の市場予想通り。ただ、FOMCメンバーによる来年の利上げ回数予想が、2回から3回に増えたのがサプライズ。発表後、一時1ドル117円台まで円安(ドル高)進む。
  • 日経平均には、短期的な過熱感があり、目先、上昇一服となる可能性も。ただし、来年前半にかけて、世界景気の改善と円安を好感して、20,000円を超える予想は変わらない。

(1)米FOMC(金融政策決定会合)の結果は、市場予想通り

米FRB(中央銀行)は14日(日本時間15日午前4時)、事前予想通り0.25%の利上げを発表しました。具体的には、FF金利の誘導目標を0.25―0.5%(中心0.375%)から0.5―0.75%(中心0.625%)へ引き上げました。

利上げ自体は市場予想通りで、サプライズ(驚き)はありませんでした。ただし、市場の注目点は利上げの有無ではなく、来年の追加利上げのペースに移っていました。

FOMCメンバー17人による2017年のFF金利の利上げ回数が、2回から3回に引き上げられたことが、市場にとってサプライズとなり、発表後にドルが急伸(円が急落)しました。発表直前に1ドル115円近辺にあった為替レートは、発表後、一時1ドル117円台に乗せました。

FOMCメンバーによるFF金利の予想(中央値)

(出所:米FRB)

米FOMCメンバー17人の予想(中央値)によると、今回0.5%―0.75%(中心0.625%)に引き上げられたFF金利の誘導目標は、2017年末に1.25%-1.50%(中心1.375%)になります。つまり、0.25%の利上げが、2017年中に3回実施されると予想されています。9月の予想(2017年に0.25%の利上げ2回)よりも、利上げピッチが速まる内容です。

前回の利上げ局面(2004-06年)ほどの急な金利上昇は見込まれていませんが、それでも市場の予想を上回る内容でした。

米FF金利の推移:2000年12月―2016年12月

(出所:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成)

(2)イエレンFRB議長の発言はハト派トーンが薄れる

FOMC声明文では、今後の金融政策のスタンスについて「ゆるやかなペースでの利上げ」が示唆されていますが、市場は、FOMCメンバーによる来年の利上げ回数の予想が3回に増えたことを材料視しました。今朝4時半から、イエレンFRB議長の記者会見が始まりました。「米景気の現状に自信があり、今後も拡大を続ける」と考えていることから、利上げに踏み切ったとしています。トランプ氏の経済政策(減税・財政出動)が米景気をさらに押し上げる可能性について明確なコメントは避けましたが、景気刺激策が利上げの回数を増やす必要につながる可能性も暗に示唆しました。従来より、ハト派(追加利上げを急がない)トーンは薄まったと、見られます。

(3)材料出尽くしで、円安・株高が一服するか?

今回の米利上げを事前に織り込んで、11月からドル高(円安)が進み、円安を好感して日経平均も上昇してきました。これで、材料出尽くしとなるか否か、注目されていました。

来年の利上げ回数が2回から3回に増える見通しが示されたので、材料出尽くとは言えない状況となりました。

日経平均はどうなるでしょう?私は、日経平均は上昇途上で、来年初めに20,000円をつけると予想しています。世界景気は急速に好転しており、外国人投資家が、世界景気敏感株として日本株を買う流れは続くと考えています。

ただし、日本株市場に、やや短期的な過熱感が出ていること、12月後半は外国人投資家がクリスマス休暇に入る時期であることから、目先は、上昇一服となる可能性もあります。

東証一部の騰落レシオ(25日移動平均線)が149.44と150に近づいていること、日経平均の13週移動平均線からのかい離率が9.4%と、10%に近づいていることなどが、短期的な過熱シグナルとして意識されます。

日経平均の13週移動平均線からのかい離率推移:2012年1月―2016年12月14日

(注:楽天証券経済研究所が作成)

上のグラフを見るとわかりますが、日経平均の13週移動平均線とのかい離率が+10%に近づくと、短期的な過熱感が意識されることが多いとわかります。ただし、かい離10%で、必ず反落するというわけではありません。10%は単なる目安に過ぎません。かい離率が15%になるまで上昇が続くこともあります。

また、日経平均の13週移動平均線とのかい離が▲10%に近づくと、短期的な売られ過ぎが意識されるようになります。ただし、▲10%も目安に過ぎず、かい離が▲18%まで開くこともあります。

過熱シグナルや、短期的な売られ過ぎシグナルは、すべて目安に過ぎず、それで相場が転換するとは限りません。参考値として見ておくべきものです。

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