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外国人の売買動向を見て、投資に生かす方法
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

外国人の売買動向を見て、投資に生かす方法

2016/10/19
日経平均の上昇下落が、ほとんど外国人の売買で決まる状況が、25年あまり続いている。外国人の売買にあわせて動くことが成功につながりやすい。ただ最近は、公的年金および日銀が、外国人と並ぶ大きな影響を日本株市場に与えるようになっていることも勘案する必要がある。
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執筆:窪田真之

今日のポイント

  • 日経平均の上昇下落が、ほとんど外国人の売買で決まる状況が、25年あまり続いている。外国人の売買にあわせて動くことが成功につながりやすい。ただ最近は、公的年金および日銀が、外国人と並ぶ大きな影響を日本株市場に与えるようになっていることも勘案する必要がある。
  • 東証が公表する主体別売買データで外国人の売買動向を知ることができるが、欠点は発表まで1週間弱かかることだ。東証データに加え、市場のうわさや相場つきを見ながら、外国人の売買を推定する必要がある。

(1)2016年の外国人の売買動向

昨日のレポートで、日本株の短期的な動きを決めているのが外国人投資家であること、短期的な相場予測には、外国人売買の読みが重要であることを書きました。今日は、外国人の売買動向を知るには、具体的にどこを見たらよいか、書きます。

その前に、まず、2016年の外国人投資家の売買動向(週次データ)を見てみましょう。

日経平均と外国人の日本株売買動向(株式現物と日経平均先物の合計):2016年1月4日―10月18日)

(出所:東証データより楽天証券経済研究所が作成、外国人売買動向は株式現物および日経平均先物の合計、プラスは買い越し、マイナスは売り越しを示す)

上のグラフは、外国人の株式現物と日経平均先物を合計した売買動向を示しています。ご覧いただくとわかる通り、日本株の上昇下落が、ほとんど外国人の売買で決まっていることがわかると思います。このように外国人の売買で日本株の動きが決まる状況が、25年あまり続いています。

ただし、最近、外国人と並んで、日本株の動きに大きな影響を与える主体が現れています。それが、公的資金(公的年金および日銀)です。

2016年の日経平均は、ほとんど外国人の売買で動いています。ところが、よく見ていただくと、そうとも言えない部分があります。それが、上のグラフで赤い矢印をつけたところです。2月後半は、外国人が大幅に売り越している中で、日経平均が急反発しています。公的年金と日銀の買いが反発の要因となったと思われます。

また、2016年9月は、外国人が大量に売っている割りに日経平均は底堅い動きとなりました。日銀が日本株ETFを8,303億円買いつけたことが、相場を下支えしました。

10月第1週(3日―7日)は、外国人が株式現物および先物を買い越したことが、日経平均が一時17,000円を回復する原動力となりました。

(2)外国人の売買動向をどのように知るか?

東証が発表している「2市場1・2部主体別売買動向」が、一番早く入手できる信頼できるデータです。

欠点は、発表までに時間がかかることです。1週間の売買データがわかるのが、次の週の木曜日の夕方となります。新聞では、金曜日の朝刊に、前週の主体別売買についての記事が出ます。1週間以上遅れて発表されるとは言え、正確性が高いことから、情報価値は高いといえます。

ただし、月曜日が祝日の場合は、東証のデータ発表が金曜日になります。その場合、新聞では土曜日の朝刊に掲載されます。

ちなみに、先週(10月11-14日)の主体別売買データは、明日(10月20日木曜日)の夕方に発表される予定です。

新聞や証券レポートでコメントされる外国人売買は、東証が発表している2市場1・2部株式現物の買い越し・売り越しです。これを見ていれば、外国人の動きをほぼ正確にとらえることができます。そこを見ていれば、だいたいの流れはわかります。

ただし、より正確を期するためには、株式現物だけでなく、日経平均先物の売買も併せて見る必要があります。多くの場合、外国人が株の現物を買い越しているときは、先物も買い越していますが、たまに株式現物と先物の売買方向が逆になることがあり、注意が必要です。

外国人売買で、何か変わった動きがあった時は、本レポートでコメントします。外国人の売買データをどこで見ていいかわからない方は、ぜひ本レポートを継続的にお読みいただきたいと思います。

(3)外国人売買データの利用の仕方

私は、次のように考えています。

  • 外国人が毎週連続で買い越している時 → 強気
  • 外国人が毎週連続で売り越している時 → 弱気
  • 外国人が1週間ごとに買い越したり売り越したり変わる場合 → 中立(判断不能)

相場の転換点は、外国人の売買動向が変わるところから、始まります。売り越しが続いていた外国人が、ある時、週間で買い越しになったことがわかった時、どう判断するかが重要です。ここから毎週買い越しに変わると判断するか、あるいは、売り越し・買い越しが交互に出るパターンが始まったと判断するか、読みが重要です。

それを判断する決まった方法は、ありません。物色動向や売買のやり方、市場の噂などを総合的に判断して、新たな買いトレンドが始まったか否かを考えなければなりません。

本レポートでしばしば、「産油国が売っている・買っている」「海外ヘッジファンドが売った・買った」「日経平均リンク債からみの先物売りが出た」「公的年金の買いが止まった」などのコメントを載せていますが、それは、私独自の情報の取り方と読み方から出ています。東証が公表するデータに加えて、こうした市場を動かす投資家の動きを観察することが、外国人の売買トレンドをなるべく早く掴むことにつながります。

私は25年間、ファンドマネージャーとして外国人の売買を見てきたので、単に相場つきを見るだけで、外国人の動きを推定できる場合もあります。突然、大型株の株価をぶっ飛ばして買うような買い方は、たいてい外国人です。その逆に、大型株を突然暴落させるのも、往々にして外国人です。

その経験から言うと、10月に入り、一部外国人が日本株を買ったものの、足元の相場つきを見ると、まだ本格的な買いスタンスにはなっていないと考えられます。

今日のレポートは、昨日のレポート「誰が買って誰が売る?日本株の需給を読む」の続きです。昨日のレポートをお読みでない方は、この下にある「前のレポートへ」をクリックして、前日のレポートも、お読みいただけると幸甚です。

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