facebook twitter
日本郵政グループ3社が好スタート
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

日本郵政グループ3社が好スタート

2015/11/5
4日、日本郵政(6178)・ゆうちょ銀行(7182)・かんぽ生命保険(7181)の3社が東証1部に新規上場しました。初値はいずれも公募価格を大きく上回り、好調なスタートとなりました。
facebook twitter メールで送る 印刷

4日、日本郵政(6178)・ゆうちょ銀行(7182)・かんぽ生命保険(7181)の3社が東証1部に新規上場しました。初値はいずれも公募価格を大きく上回り、好調なスタートとなりました。配当利回りが2~3%と高いことが評価されました。

(1)3社とも公募価格を大きく上回る

 

郵政グループ3社の4日初値と終値

(金額単位:円)

コード 銘柄名 公募価格 4日初値 公募価格→初値 4日終値 初値→終値
6178 日本郵政 1,400 1,631 +16.5% 1,760 +7.9%
7182 ゆうちょ銀行 1,450 1,680 +15.9% 1,671 ▲0.5%
7181 かんぽ生命保険 2,200 2,929 +33.1% 3,430 +17.1%

(注:楽天経済研究所が作成)

日本郵政(6178)は+16.5%、ゆうちょ銀行(7182)は+15.9%、かんぽ生命保険(7181)は+33.1%も公募価格を上回る初値をつけました。初値をつけた後も、買い優勢の展開が続き、日本郵政(6178)は、初値から終値まででさらに+7.9%上昇しました。かんぽ生命保険(7181)は、初値から終値まででさらに+17.1%上昇しました。ただし、ゆうちょ銀行(7182)の終値は初値対比▲0.5%と、初値とほぼ同水準でした。

(2)配当利回りの高さに注目が集まる

好スタートとなったのは、配当利回りが評価されたためです。日本郵政(6178)とゆうちょ銀行(7182)は、2018年3月期まで、純利益の50%を配当金として支払う方針を表明しています。かんぽ生命も、概ね純利益の40%程度を配当金に回す見込みです。

日本の上場企業は、平均すると連結純利益の30%くらいしか配当金を払っていませんが、郵政グループ3社は、株主への利益還元に熱心な会社ということができます。その結果、公募価格で見ると配当利回りの魅力が高くなっていました。

 

日本郵政グループ3社の予想配当利回り

コード 銘柄正称 公募価格での利回り 4日終値での利回り
6178 日本郵政 3.3% 2.6%
7182 ゆうちょ銀行 3.4% 3.0%
7181 かんぽ生命保険 2.5% 1.6%

(注:配当利回りは、会社が予想する配当金を年率換算して求めている。日本郵政とゆうちょ銀行は、2016年3月末に約半期分の配当金として、予想純利益の25%を支払う予定である。2017年3月期以降は、中間配当金と期末配当金を合わせて予想純利益の50%を支払う方針である。ここで、両社の配当利回りは、予想純利益の50%を配当金とする前提で計算している)

4日の株価上昇で配当利回りは低下しましたが、日本郵政(6178)とゆうちょ銀行(7182)については、まだ3%前後の高い利回りとなっています。

(3)過去の大型民営化上場では日本たばこ産業を除き初値が公募価格を上回っている

 

 

過去の大型民営化上場の初値騰落率

(金額単位:円)

上場年月 コード 銘柄名 公募価格 初値 初値騰落率
1987年2月 9432 日本電信電話 1,197,000 1,600,000 +33.7%
1993年10月 9020 東日本旅客鉄道 380,000 600,000 +57.9%
1994年10月 2914 日本たばこ産業 1,438,000 1,190,000 ▲17.2%
1996年10月 9021 西日本旅客鉄道 357,000 360,000 + 0.8%
1997年10月 9022 東海旅客鉄道 359,000 383,000 + 6.7%
1998年10月 9437 NTTドコモ 3,900,000 4,600,000 +17.9%

(注:楽天証券経済研究所が作成)

過去の大型民営化上場は、資金吸収額の大きさから事前に不安が出ることがありますが、初値では上昇することが多かったといえます。公募株の売りさばきが大変と考えられる大型上場では、公募価格が割安に決まる傾向があるからといえます。日本郵政グループ3社は、初値で15%~33%上昇しましたので、過去の大型上場の中で比較しても、かなり成績がよかった方に入ります。

ただし、1994年上場の日本たばこ産業(2914)だけは例外で、上場初値が公募価格を17.2%も下回ってしまいました。前年に上場した東日本旅客鉄道(9020)が、公募価格を57.9%も上回る初値をつけたため、日本たばこ産業(2914)は上場前から人気が過熱していました。そのために、公募価格が割高に決まりました。そのため、初値では大きく値下がりする結果となったのです。

日本郵政グループは、世界景気に不安がある中で3社合わせて約1兆4000億円もの資金吸収となることに、やや不安もありました。それだけに、公募価格は配当利回りで見て、割安に決まり、初値で順調なスタートを切ることができました。

郵政グループ3社の投資の考え方について、明日、さらに詳しく報告します。

 

 

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

▲トウシルトップページへ

 

株主優待生活
投資の失敗
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください日本郵政グループ3社が好スタート

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

日本郵政グループ3社が好スタート

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント
天野ひろゆきインタビュー
 
ふるさと納税
 
はじめよう株主優待生活
投資ワクワク
 
投資の失敗
 
年末高
人気ブロガー
 
老後破綻
 
動画でわかる
 
メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。