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大手銀行株に引き続き強気
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

大手銀行株に引き続き強気

2015/2/24
23日の日経平均は134円高の18,466円でした。景気・企業業績の回復を好感して上値トライが続くと予想しています。
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23日の日経平均は134円高の18,466円でした。景気・企業業績の回復を好感して上値トライが続くと予想しています。

今日は、銀行株の投資判断について書きます。2月19日の「3分でわかる!今日の投資戦略 銀行株投資の考え方」の続編となります。

(1)出遅れの大手銀行株

日経平均の上昇スピードは速いですが、個別銘柄を見ると、まだ上昇率が低い「出遅れ株」もたくさんあります。出遅れ株の中で、私が投資対象として有望だと考えているものに、大手銀行株があります。まず、2014年以降の株価の動きを日経平均と比較した、以下のグラフをご覧ください。

3メガ銀行の株価推移、日経平均との比較:2013年12月30日―2015年2月23日

(注:2013年12月30日の株価を100として指数化、楽天証券経済研究所が作成)

(2)3メガ銀行の株価は割安

3メガ銀行は、いずれも割安です。配当利回り・PER(株価収益率)・PBR(株価純資産倍率)などの株価指標を、東証株価指数と比較すれば、一目瞭然です。

大手銀行の株価バリュエーション:2月23日時点

コード 銘柄名 株価:円 配当利回り PER:倍 PBR:倍
8306 三菱UFJ FG 752.7 2.4% 11.1 0.79
8316 三井住友FG 4,602.5 2.8% 8.9 0.79
8411 みずほFG 218.7 3.2% 9.8 0.75
株価指数 ポイント 配当利回り PER:倍 PBR:倍
東証株価指数 1,502.83 1.7% 17.6 1.46

(注:楽天証券経済研究所が作成)

まず、配当利回りを見てください。東証株価指数(東証一部平均)が1.7%ですが、大手銀行は2~3%とそれを上回る水準です。

次に、PER(ピーイーアールまたはパーと読みます)を見てください。これは、株価が1株当たり利益の何倍になっているかを示すものです。倍率が低いほど、株価は収益価値に対して割安ということになります。東証株価指数のPERは今17.6倍ですが、大手銀行株は8~11倍台と割安です。

次に、PBR(ピービーアールと読みます)を見てください。これは、株価が1株当たり純資産の何倍になっているかを示すものです。倍率が低いほど、株価は資産価値に対して割安ということになります。東証株価指数のPBR1.46倍に対し、大手銀行株は0.7倍台と1倍を割り込んでいます。

こうして見てみると、大手銀行株は、配当利回り・PER・PBRいずれで見ても、割安と言うことができます。

(3)3メガ銀行株が割安に放置されてきた理由

大手銀行株が割安に放置される理由は明らかです。成長性が低いことが不人気の理由と考えられます。

「失われた10年」と言われる1990年代、日本の大手銀行は不良債権問題に苦しみました。大手銀行で破綻するところもあり、1990年代に13行あった都市銀行は、合併や経営統合を経て3メガ銀行に集約されました。3メガ銀行は、不良債権問題から脱却して財務を強化し、財務の弱くなった欧州の銀行とは立場が逆転しました。それでも、これまでのところ、メガ銀行株は人気が出ていません。

それは、株式投資に成長性を求める投資家が多いことが関係しています。三菱UFJ FG(8306)は、今期約1兆円を超える純利益を稼ぐ見込みです。それほどの高収益会社であっても、現時点で、成長性が高いとはいえません。成長性が高くないと興味を失ってしまう投資家が多いことが、株価が割安に放置されてきた理由と考えられます。

私は、配当利回り2.39%でPERもPBRも低く、財務が良好な三菱東京UFJ HDは、長期投資の対象として魅力が高いと判断しています。

(4)3メガ銀行には、成長の芽も出ている

3メガ銀行には、新たな成長の芽も出てきています。以下2分野が、期待されます。

  • 海外事業を拡大:アジアの地場銀行への買収・出資を積極化して、海外での事業拡大をはかっています。
  • ノンバンク業務を拡大:証券・リース・消費者金融などノンバンク業務を拡大し、ユニバーサルバンクとして成長を目指しています。

(5)意外と小口で投資できる3メガ銀行株

3メガ銀行株は、100株単位で売買ができます。したがって、最低投資金額(23日終値ベース)は、三菱UFJ FG(8306)が75,270円、みずほFG(8411)が21,870円です。三井住友FG(8316)の最低投資金額はやや高く460,250円です。

(6)地方銀行も割安だが、国内の銀行業務だけでは成長がむずかしい

最近、地方銀行株も、株価上昇が目立ちます。大手銀行と同様に株価は割安ですが、国内だけでビジネスをやっている限り、利益を成長させるのは困難です。私は長期投資対象としては3メガ銀行の方が、投資魅力は高いと考えています。

時価総額の大きい地方銀行株

コード 銘柄名 株価:円 配当利回り PER:倍 PBR:倍
8332 横浜銀行 743.6 1.7% 12.3 1.04
8355 静岡銀行 1,229.0 1.3% 16 0.92
8331 千葉銀行 919.0 1.4% 14.1 1.03
8354 ふくおかFG 663.0 1.8% 15.9 0.83
8369 京都銀行 1,178.0 1.0% 23.5 0.76
8379 広島銀行 650.0 1.2% 16.9 1.09

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