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日経平均の意識はどこに「張り付く」?
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

日経平均の意識はどこに「張り付く」?

2017/5/15
大型連休明けとなった先週の国内株市場ですが、日経平均は週初に大きく窓を空けてのスタートとなり、その後も年初来高値を更新する動きを見せました。
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大型連休明けとなった先週の国内株市場ですが、日経平均は週初に大きく窓を空けてのスタートとなり、その後も年初来高値を更新する動きを見せました。

週内の高値は19,989円で、大台の2万円に手が届くまであとちょっとの場面もありましたが、結局金曜日(5月12日)の終値は19,883円で、日経平均2万円台はひとまず「お預け」の格好です。

(図1)日経平均(日足)の動き(2017年5月15日取引開始時点)

(出所:MARKETSPEED for MACを元に筆者作成)

週明け(5月15日)の取引開始時点の日足チャートで足元の状況を確認してみます。

株価水準では、先週末の日経平均(19,883円)は前週末(19,445円)から438円ほど上昇していますが、週間の値幅(高値と安値の差)は284円です。つまり、一段高した後はもみ合いになっていたことが判ります。

先週末はオプション取引・mini先物取引のSQ日でしたが、前回は「権利行使価格の250円刻みが意識されやすく、20,000円と19,750円のどちらに近い値段でSQ日を迎えるかがポイントになりそう」と指摘しましたが、概ね想定通りの展開だったと言えます。

また、ローソク足の並びを見ると、先週末(5月12日)には陰線を見せているものの、下ヒゲが長く、引けにかけて5日移動平均線の水準まで買い戻されているため、「下がったら買う(押し目を拾う)」動きに積極性が見られ始めているような印象です。そのため、堅調な値動きが続くというのがメインシナリオとなりそうです。

週明けとなる5月18日(月)の取引は、少し窓を開けて下落するスタートとなっています。先週は窓空けで上昇し、今週は窓空けで下落となったため、「どちらの窓を埋めに行くのか」が週明けの注目ポイントになります。上方向の窓を埋めに行くのであれば、年初来高値の更新と2万円台トライの足元の地合いが続くことになります。

ただし、今週はあまり上値を伸ばせないかもしれません。週末の日経平均(19,883円)が先ほどのオプション取引・mini先物取引のSQ値(19,991円)に届いておらず、「幻のSQ」になっていることや、米国の経済指標でも弱いものが増え始め、株価も高値警戒感が指摘されていること、トランプ政権への評価もFBI長官の解任問題などを背景に揺らぐ懸念が燻っていること、さらに、対話姿勢を打ち出す韓国の新大統領決定後のタイミングで北朝鮮が週末にミサイルを発射し、再び地政学的リスクが高まる可能性など、やや波乱含みです。また、国内企業の決算発表もピークを超えつつあります。

(図2)日経平均(日足)の回帰トレンド(2016年11月8日起点)

(出所:MARKETSPEED for Macを元に筆者作成)

直近株価の日々の値動きを見ると、水準自体が上下に飛んで、その後はもみ合うという展開の方が多くなっているため、「中期的なトレンドの中で、どの株価水準に位置しているのか」を把握することが売買ポイントを探る上でのヒントになります。上の図2は昨年11月8日、つまり「トランプ相場」が始まった時を起点とした線形トレンドです。

線形トレンドはこれまでにも何度か紹介しましたが、一定期間の値動きを一次関数の考え方を用いて表現する統計学的なテクニカル指標です。そして、この中心線を挟んで上下平行にそれぞれ1σと2σの線を引きます。

上の図2からは、①回帰トレンドの線は緩やかながらも右肩上がりで、中期的な日経平均は上昇基調を維持していること、②足元の日経平均は+1σ(シグマ)水準に沿って推移していること、③最近の日経平均の上昇は、国内大型連休前にこれまでの下落分を取り戻して中心線を回復し、連休後に年初来高値などの上値トライが始まっていること、などが読み取れます。

そのため、仮に足元で調整が始まったとしても、中心線が下げ止まりのポイントとなり、その後も+1σとの間のレンジ相場が意識されやすいと思われます。また、過去を遡ってみますと、+1σを超えている局面が短期間のため、今後上値を伸ばして日経平均が2万円になっても達成感で売りが出やすくなるのではと考えることもできそうです。

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