3.絶対に借金で投資しない

 これも重要なキーワードですが「借金で投資」は初心者は絶対にNGです。ベテランでも借金で投資をするくらいなら投資は見送るべきですが初心者ならなおさらです。

 借金の金利以上を稼いで埋め合わせればいい、と軽く考えている人ほど投資の失敗を軽くみています。うまく稼げたときはリスク資産の運用利回りは低利のローンに勝ることもあります。しかしそれが続くという保証はありません。

 投資に負けたとき、ローンの利息は乗ってきて、かつ元本そのものは縮小していることになるので、金利以上にあなたは苦しむことになります。そもそも経験が浅いのですから、そのような過剰なリスクを取るべきではありません。

 同じ理屈の延長線としてはレバレッジも控えるべきでしょう。特にFXについて、投資初心者は投資額を少なくしてレバレッジの影響を軽微にするべきです。FXは30%どころか全損のリスクも大いにありえます。

4.失敗した理由について考える

 失敗することそのものは何も問題ありません。問題は失敗の原因探しを少しだけでもできるかです。それは個人投資家としての成長に影響してきます。

 数日の株価上昇に焦って買ってみたが、短期的下落に焦って売ってしまった(ほったらかしにしておけばよかった)、マーケットのどうしようもない動きに振り回された(株価の上下動は自分の判断ミスではないが精神的余裕があればよかった)、など、自分なりに原因を考えてみてください。

 答えは必ずひとつ見つかるものではありません。たいていの場合理由は多面的です。その中で、自分自身に起因する理由と、マーケットに起因する理由については分別して考えてみるとステップアップに役立つでしょう。

 トレードの結果を顧みることで失敗からの成長も早くなります。失敗したときほど振り返りをしたくないでしょうが、ぜひ時間を取ってみてください。

20代の正しい「投資の負けかた」術