失敗が致命的なものとならず、あなたの財産になるための4つの条件

 投資の失敗といっても、好んで失敗したい人は誰もいませんし、失敗したことで投資を継続できなくなっては元も子もありません。そこで、投資の失敗を致命的なものとせず、かつ将来の財産とするためのヒントを4つあげてみます。

1.少額で投資し損失の実額を抑える

 これが一番重要なキーワードですが「少額で経験を積む」ことが失敗があっても投資を続ける最高の方法です。ボーナスの全額も含め100万円を投資に突っ込む初心者と、10万円程度で始める初心者は同率の損失を出した場合、金額ベースで10倍ダメージが変わってきます。初心者レベルが同じで、同じマーケットで投資をするのですから、損失の割合も同程度になるはずです(少なくとも高額の投資をした初心者の損失が小さくなる合理的根拠はない)。

 当然ながら10万円でスタートした人のほうが金額的ダメージが軽微で、乗り越えることも容易です。リーマンショックなみのインパクトがあって30%負けたとしても3万円ならやり直すことは十分可能でしょう。

 しかし、初心者ほどあるだけのお金をつい全額入金したくなります。そこをガマンすることが「正しい負け方」の第一歩です。

2.少額でいろいろな投資対象を試す

 ヒント1に続き「少額」ということがポイントですが、同じ投資経験を積むのなら、いろんな投資をしてみましょう。

 投資に慣れてきたら、リスク管理をしながら個別株式の投資を楽しんでみたり、ETFで低コストのインデックス運用に集中するなど自分のスタイルが確立されます。

 しかし投資経験が浅い人は自分の好みを知り、自分の好まない投資スタイルを見極めるためにも少額のうちに投資経験を積んでおくことです。

 個別株式、インデックス投信、アクティブ投信、REIT、外債ファンド、FX(これはやらなくてもいいが少額なら経験して悪いことはない)など、少額入金で試してみるといいでしょう。

 とにかく少額で試すことです。失敗したときの損失もわずかですみますし、撤退も簡単だからです。自分の投資スタイルが見えてきたら資金を増額するのはいつでもできます。絶対に少額でスタートしてください。