ドル高メタル安  2014年10月31日分より

昨日はアジアの午前中はドル円が109円まで上昇したのにもかかわらず、ゴールドも上昇していくちょっと変なマーケットでしたが、午後に入りそれが是正されてゴールドは大きく売られました。1,213ドルから一時1,204ドルまで下落。そして欧米ではやはりさらに売られて1,200ドルを割り込みました。アジアの朝を迎えて1,200ドルに戻していましたが、アジア日中、僕が羽田から台北に飛び、ティンタイフンに並んで小籠包を食べている間にまた一段と下がっているようですね。先ほどドル円が110円を大きく超えているのをみてびっくりしました。そらゴールドも売られるわ。再び1,200ドルを割り込んでインド・中国を中心とする実需がどうでるかが今の最大の注目点ですね。とはいうもののドルが大きく上昇している場面では、しばらくは買いの手も引っ込むかもしれません。今年の最安値圏である1,175-1,180ドル近辺がとりあえずの次のサポート。と書いていたら今度は追い打ちをかけるような日銀の追加緩和の発表があったようですね。これ以上緩和して、帰り道が心配ですよ、日本の経済。ちょっとドル買いゴールド売りの勢いが状勢されつつありますね。結果的に円建ては変わらないけど。

NY金 先物 2014年12月限 日足

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東京金 先物 先限 日足

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FOMC声明でドル買い  2014年10月30日分より

FOMC終了後の声明で日本時間の朝2時半くらいからドルが買われ、ゴールドが売られました。声明の内容は、「労働市場の状況はやや一層改善。雇用は着実に伸び失業率は低下している。」「労働市場のさまざまな指標は労働力の活用不足が徐々に解消されつつあることを示唆している。」ゼロ金利に関しては「相当な期間」維持。資産購入プログラムは予定通りの終了。労働市場の改善を認めたという意味でタカ派寄り(経済に対して楽観的)という判断からドル買いとなりました。その結果ゴールドは声明発表直前の1,225ドルから一時1,210ドル割れまで下落しました。ドル円は108円から108.90超えまでドルが上昇しました。米長期金利(10年物国債利回り)は一時2.35%まで上昇。10月9日以来のレベル。ちなみにそのときのゴールドの価格は1,220ドルでした。まだ想定内の動き、とりあえず1,200ドルを割れるようなことではないですね。逆に下がったところでは買いが入ってくるのではと思います。

SGXの出来高盛り上がらず  2014年10月29日分より

10/13に始まったSingapore Exchangeでのゴールド現物取引は一日2枚(1枚25kg)という状態。この2枚も形式の取引みたいなので、ほとんど取引がない状態です。現在はマーケットメーカーだけなので、当然こうなりますね。本当のマーケットユーザーを入れないとまったく意味がありません。まあ、こうなることはほぼわかってましたが…厳しいですね。

ゴールドが減ってる?  2014年10月29日分より

ゴールドがタイトになってきています。JP Morgan ChaseのLoco London Gold Accountから大量の引き出しがあり、このところETFも残高が大きく減少(ゴールドの引き出し?)そしてゴールドのリースレートが上昇(フォワードレートは3ヶ月までディスカウントに)しています。何かが起こっているような気がします。ゴールド下がらないのでは?

中国・インドの実需買いが顕著に  2014年10月28日分より

昨日は個人的に休みで時折価格をみていましたが、まったく動いていませんでしたね。マーケットは静かです。欧米では若干下落ですが小幅な動きにとどまっています。今日明日とFOMCミーティングで明日の27時、日本時間木曜日の朝3時に政策金利発表ですね。FOMC待ちで今日そして明日はよけいに静かになりそうです。

 

実需方面ではいろいろと動きが出てきているようです。香港経由中国の9月のゴールド輸入量が過去6ヶ月で最高になり8月は27.5トンであったものが9月は68.6トンとなりました。