なんとなくからステップアップを目指す本連載もこのシーズンは新社会人向けにお話をしたいと思います。前回は「証券口座とのつきあいかた」を書きました。今回はもう少しじっくり「証券口座の使い方」を紹介してみます。

 キーワードは「とにかく1万円で積み立て投資信託。そうすれば1,000万円の道筋が開かれる!」です。

まずは「少額」で投資を実行しよう

 ひとまず証券口座開設までこぎ着けた若い世代については、ぜひ投資の「実行」までつなげたいものです。前回も少し紹介しましたが、20代の投資については少額でスタートすればOKです。

 よく「まとまったお金で投資はするもの」というイメージがありますが、知識も経験も浅い初心者がまとまったお金で投資をするのは、免許取り立てにもかかわらず、いきなり高速にのって300キロ先にドライブに行かせるようなものです。喜ぶのはまとまった営業成績がつく金融機関の職員だけ、ということになります。

 経験が浅いうちはドライブも近場にしたり、運転に慣れた友人と一緒にでかけるように、無理をしないものです。投資も同じで、少額で投資をし、失敗したとしてもダメージを最低限に抑える選択を選んだ方がいいと思います。

 そうなると選択肢は「数万円程度で購入できる個別株」か「数千円から1万円程度で買える投資信託」ということになります。