定期購入は「行動しないミス」を避ける手段と割り切る
自動引き落としの積み立てについては購入タイミングが効果的かがしばしば議論になります。相場が上下動していく中、自動的に積み立てを継続することで購入単価が平準化されていくのは当たり前ですが、これが効率的になるかは売却時の価格(ないし現在の価格)との比較につきます。
もし本当に技量があり、自分の意思をコントロールした投資判断ができるのであれば、定期購入などせず、もっとも相場が下落していたとき集中投資したほうが儲かるのも当たり前のことです。
しかし、「追加入金」が重要なのは明らかですし、任意で追加入金を行うようなローカル・ルールではお金が貯まらないのも明らかです(人はサボりたい生き物なのです)。定期的に定額で特定の指定商品を自動購入し続ける投資方法を「ドルコスト平均法」といいますが、ドルコスト平均法にはパフォーマンスをあげる秘薬は含まれておらず、追加入金を行わないミスを避ける方便だとぐらいに考えておくといいでしょう。
なんにせよ、若い世代が投資を学ぶときには、「必勝法」のようなキーワードに引っかからず、愚直にスキルを高めていくほうがいいでしょう。(むしろスキルを高めることを割り切ってあきらめ、合理的投資行動の自動化だけ追求してしまうのも一考です)