ラテ・マネーを貯め・増やせば1,000万円の道が見えてくる

 とにかく社長になって人を使う側にならないと金持ちになれないことを説くロバート・キヨサキ氏(ベストセラー「金持ち父さん・貧乏父さん」の著者)もいいのですが、会社員の全員が社長になれるはずはなく(誰かが社員にならなければいけない!)、誰もが実現できる蓄財法ではありません。

 アメリカのFPでは私はデビッド・バック氏のほうが好きです。氏は、一般個人が努力すればアーリーリタイアメントすることは十分に可能だとして「ラテ・マネー」という手法を紹介しています。

 これは、毎日カフェラテ一杯程度のムダな出費も積み上げていくと大きな資産になる、というお話です。仮にスターバックスのトール・ラテ(360円+税)程度の節約を毎日行うと毎月12,000円程度の積み立て投資資金が得られます。

 22歳の新卒社会人が堅実に積み立て投資を継続し、60歳定年(38年間)まで継続したとして、これを株式投資信託などで運用に回し年率4%の運用益(信託報酬等控除後)を得ることができれば、最終受取額はなんと1,268万円になります。年利3%であっても、1,006万円に達します。

 1,000万円を貯めるステージに入った人は、それ以外のテーマにおいてもしっかり蓄財に励むことができます。そうではなく、クレジットのリボ払いやキャッシングの返済、消費者金融の返済に追われる人は、そもそも資産というものを増やす以前のステージに何年もとどまります。

 投資は何かの目的があって行うものです。将来の必要なお金を充足させることで得られる幸せがあって成り立ちます。ぜひ「投資の実行」まで踏み込んでみてください。