シンプルにメキシコペソ建て債券に投資するファンド3選

運用コスト重視、金利上昇を予想するならば

国際 メキシコ・ペソ債券オープン(毎月決算型)

メキシコペソ建て国債に投資するファンドです。投資する債券の年限は最長10年程度とし、各残存期間の投資金額が同額程度となるような運用(ラダー運用)を目指すことから、アクティブな投資判断を抑えた運用が特徴です。販売手数料がノーロードなことに加えて、運用管理費用も0.648%(税込)と、メキシコペソ建て債券に投資するファンドのなかでは最も安い運用コストが魅力です。

2016年9月末時点のポートフォリオの平均最終利回りは5.4%、類似投信と比べて残存期間の短い債券への投資比率が高めなことから、利回りはやや抑えめで、金利の変化に伴う債券価格の変動も抑えられる傾向にあります。

運用実績重視、低金利環境を予想するならば

新光メキシコ・ペソ債券ファンド(毎月決算型)

メキシコペソ建ての国債および国際機関債に投資するファンドです。ファンダメンタル分析やマクロ経済分析を行い、アクティブな投資判断を行います。ここ数年、運用チームは低金利の環境が継続するなかで、相対的に満期が長く利回りが高い債券に投資を行うことで、類似投信と比べて良好な成績を残してきました。

2016年9月末時点のポートフォリオの平均最終利回りは6.03%、金利の変化に伴う債券価格の変動は高い傾向にあります。今後の見通しについては、米国の利上げペースが緩やかになるとの見立てから、現在の運用戦略を維持する方針です。

分配金不要、複利運用重視ならば

メキシコ債券オープン(資産成長型)

メキシコペソ建ての国債、国際機関債などに投資するファンドです。毎月分配型が多いメキシコペソ建て投信のなかで、年2回決算の貴重なファンドです。分配金の払い出しを抑えることで、複利運用の効果が期待できます。

2016年9月末時点のポートフォリオの平均最終利回りは5.9%、金利の変化に伴う債券価格の変動はやや高い傾向にあります。値上がり時に払い出された普通分配金に税金が課されることを考慮すると、資産成長型を選んだほうが効率の良い運用成果が期待できるでしょう。