リスクを分散しながらメキシコペソの反発を期待するファンド3選

米ドル建ての新興国債券に分散投資

日興ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンド毎月分配型(メキシコペソコース)

米ドル建ての新興諸国のソブリン債に幅広く分散投資するファンドです。外貨建て資産については米ドル売り/メキシコペソ買いの為替取引を行うことで、メキシコペソの為替リスクを負います。メキシコだけではなく様々な国のソブリン債に投資するので、カントリーリスクの分散が期待できます。 2016年9月末時点のポートフォリオの平均最終利回りは5.29%。米ドル売り/メキシコペソ買いの為替取引により、4%程度のプレミアムも期待できます。なお、米ドル建ての債券に投資するため、米国の市場金利の影響を受けます。

米国の高利回り社債に分散投資

米国ハイ・イールド債オープン(通貨選択型)メキシコ・ペソコース(毎月決算型)

米ドル建てのハイイールド(低格付け高金利)債券に投資するファンドです。外貨建て資産については米ドル売り/メキシコペソ買いの為替取引を行うことで、メキシコペソの為替リスクを負います。主な投資対象は米国企業が発行する社債であることから、発行体の信用リスクに注意しましょう。

2016年9月末時点のポートフォリオの平均最終利回りは7.52%。米ドル売り/メキシコペソ買いの為替取引により、4%程度のプレミアムも期待できます。

世界の金融機関が発行する劣後債に分散投資

ハイブリッド証券ファンドメキシコペソコース

世界の金融機関が発行する期限付劣後債や優先証券に投資するファンドです。外貨建て資産については当該通貨売り/メキシコペソ買いの為替取引を行うことで、メキシコペソの為替リスクを負います。世界の金融機関が発行する証券に投資することから、金融機関の財務状況が悪化した場合には、利払いの繰り延べなどが原因で債券価格が大きく動く可能性があることを覚えておきましょう。

2016年9月末時点のポートフォリオの平均最終利回りは3.2%。当該通貨売り/メキシコペソ買いの為替取引により、4%程度のプレミアムも期待できます。

最後に…

資産運用にのぞむ姿勢を運用期間で分けると、短期的な値動きを狙いにいく投資と長期的な成長を捉える投資があります。どちらが正しい、優れているというものではありませんが、一つ言えることは、資産運用の王道は長期国際分散投資ということです。魅力的な投資機会があるからといって、一つの投資アイデアに集中投資することはリスクの高い運用方法といえます。ポートフォリオ運用を語るときに、「コアサテライト」といった表現が使われることがありますが、今回の投資機会はサテライト的な位置づけとして考えるのが良いと思われます。

短期的な投資機会を狙いにいく投資は、その思惑が外れれば大きな損失を被ることもあります。自分が許容できるリスクを考慮し、投資金額や他の運用資産とのバランスを考えて投資することを忘れないでおきましょう。