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【初心者向けコラム】長期保有に向いている銘柄、向いていない銘柄
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

【初心者向けコラム】長期保有に向いている銘柄、向いていない銘柄

2013/8/15
当コラムで筆者が一貫して主張しているのは、「株価のトレンドに従った売買」の実践です。この方法は、バブル崩壊後長期間にわたり低迷を続けている日本株であっても、十分に投資成果を上げることができるものです。
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当コラムで筆者が一貫して主張しているのは、「株価のトレンドに従った売買」の実践です。この方法は、バブル崩壊後長期間にわたり低迷を続けている日本株であっても、十分に投資成果を上げることができるものです。

しかし、個人投資家の投資手法は人それぞれです。筆者の提唱する方法が肌に合わない方もいらっしゃるかも知れません。特に損切りがどうしてもできないという個人投資家の方にとっては、筆者の投資法を実践することは難しいでしょう。そこで今回のコラムは、損切りがどうしてもできない個人投資家の方のため、あえて筆者が普段提唱しない「長期保有」をテーマとして取り上げてみたいと思います。

バブル崩壊後の長期低迷下でも大きく上昇した銘柄は決して少なくない

実は、バブル崩壊から現在までの間、日経平均株価は大きく下がったものの、個別銘柄に目を向けると、逆に大きく上昇した銘柄も少なくありません。ヤフー株を上場間もないころから保有し続けていれば、億万長者になれたというのは有名な話です。

したがって、銘柄選択さえうまくいけば、同じ株を何年も持ち続ける「長期保有」により、大きな投資成果を上げることができるのは間違いありません。

問題なのは、銘柄選択が非常に難しいという点です。筆者としては、筆者自身も含めて大部分の個人投資家は、長期保有に向いた個別銘柄を的確に選ぶ能力は持ち合わせていないと思っています(もしそのような能力があれば多くの個人投資家が株式投資でひと財産築き上げることができているはず)。だからこそ筆者は銘柄選びに失敗したときの損失極小化の手段として「株価のトレンドに従った売買」を実践しているわけです。

しかし、数ある個別銘柄を長期投資に向いている銘柄と向いていない銘柄とにざっくりと分類するのは難しいことではありません。まず長期保有に向いていない銘柄を除外するだけで、相当数の絞り込みができます。その中から長期保有する銘柄を探せばよいのです。

企業努力以外の要因で業績が大きく変動する銘柄は長期保有に向かない

ざっくりと長期保有に向いていない銘柄としてあげられるのは、以下のようなものです。

(1)景気の変動に業績が左右される(景気敏感株)

(2)金利の変動に業績が左右される(金利敏感株)

(3)為替の変動に業績が左右される(輸出型企業・輸入型企業)

(4)商品相場の変動に業績が左右される

具体的には(1)は鉄鋼株、素材関連株など、(2)は不動産株、その他金融株など、(3)は自動車株、ハイテク株、食品株など、(4)は商社株、非鉄金属株などが挙げられます。

これらの銘柄は、企業努力だけではどうにもならない要因で業績が大きくブレてしまうため、将来の業績が予測しにくいのです。そして、業績のブレが大きいために、株価も大きく上下に変動してしまい、きれいな右肩上がりの上昇をすることはほとんどありません。こうした銘柄は「長期保有」よりも、筆者の実践する「トレンドに従った売買」の方が向いています。

長期保有に向いているのは好業績の内需株

したがって、長期保有に適した銘柄は、上記(1)~(4)に当てはまらない銘柄の中から探し出すことになります。となると、残るのは好業績の内需株で、かつ不景気でも業績を伸ばす力のある会社です。

内需株は、売上のほとんどが日本国内で占めますから、為替の影響も受けにくいですし、世界景気の影響もあまりありません。そして、企業努力により、国内の景気があまり良くなくとも、着実に成長を続けることができている企業は決して少なくありません。

例えば最近ではカカクコム(2371)やMonotaRO(3064)などが該当します。

カカクコムの株価チャートをみると、何年もの間、株価が右肩上がりに上昇しているのが見て取れます。

カカクコム(2371)の月足チャート

そしてもう1つ重要なのは、成長初期の、まだ会社規模が大きくない段階で投資するのが望ましいということです。

例えば、現状の売上高が10億円の会社が、売上高を30倍の300億円に伸ばすことは、成長性の高い会社ならば決して珍しい話ではありません。

しかし、すでに売上高が1,000億円ある会社が30倍の3兆円まで売上高を伸ばすことは非常に困難です。

このように、売上高がすでに大きい会社は成長余力も乏しいため、株価の上昇余地も限られてしまいます。また、すでに株価が底値から大きく上昇してしまっていることが多いです。そのため、下手をすると投資した後に成長鈍化により株価が大きく下がってしまうこともありえます。

筆者個人的には、売上高10億円~50億円程度の企業なら、売上高を今後大きく伸ばしていく余地が十分あり、さらなる業績拡大で株価上昇も大いに期待できると思います。

いくら長期保有とはいえ、売るべきタイミングでは売ることが必要

銘柄選択さえ完璧なら、選んだ銘柄を長期保有することで、損切りをすることなく大きな投資成果を上げることは可能です。でもそれは個人投資家にとって「机上の空論」です。

長期保有に適した銘柄と思って投資しても、意に反して株価が大きく下がってしまうことはやはり避けられない、これが紛れもない事実です。

株価下落が一時的なもので、保有を続けていれば再び上昇するならばよいのですが、株価の下落が成長性の鈍化によるものだとしたら、それまでの高成長期待が一気に剥げ落ち、最終的に株価が大きく下がってしまうこともよくあるのです。

したがって、いくら「長期保有」のスタンスをとるとしても、株価のトレンドには素直に従い、少なくとも長期のトレンドが下降トレンドに転換したら、一旦売却して様子をみるべきです。塩漬け株を避けるためにはただ持ち続けるだけではなく、状況に応じて売ることも必要です。

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