昨日(2015年9月3日)の動向

昨日の米ドル/円は、朝方に日経平均の上げに合わせて120.50円を超えて上昇しましたが、121.00円手前からの売り圧力に阻まれて120.70円が高値となりました。
欧州時間ではユーロ/円がリードする形で下げ足を強め、一時119.632円まで下落したものの、引けにかけては120円台を回復しました。
ECBは予想通り政策金利を据え置きましたが、その後の記者会見でドラギ総裁が追加緩和の可能性を示唆したことで、ユーロ円は今年5月以来の安値となる133.11円まで売られました。

2015年9月3日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 120.320 120.700 119.632 120.070
ユーロ円 135.057 135.363 133.110 133.564
豪ドル/円 84.688 85.133 83.811 84.244

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ円 1時間チャート

ユーロ円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年9月4日)の展望

【米ドル/円】

今夜は8月米雇用統計の発表があります。市場予想は、非農業部門就業者数変化+21.8万人(前回+21.5万人)、失業率5.2%(前回5.3%)ですが、今回は9月FOMC直前ということで特に注目が集まります。
雇用統計が悪かった場合のリスクに備えて積極的なドル買いには慎重なムードもあり、日中はポジション調整にも注意したほうがよいと思われます。
上値の目安は121.00円、下値の目安は、119.20円(9月1日の安値圏)になると思われます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 121.00 122.00 119.20 118.45

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ円】

ECBが2015-17年のインフレ見通しを下方修正したことでECB追加緩和の可能性が高まり、ユーロ円は下落しました。
上値の目安は、135.35円(昨日高値圏)、下値の目安は133.00円(今年5月の安値圏)になると思われます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ円 135.35 136.25 133.00 132.00

ユーロ円 5分足チャート

ユーロ円 5分足チャート

【豪ドル/円】

昨日豪ドル円は東京時間に85.133円台まで上昇しましが、海外時間は米ドル/円の下落に引きずられて83.811円まで押し戻されました。ただし、豪ドルは売られすぎの感があり、押し目を狙う動きも出てきそうです。
ドラギ総裁がECB追加緩和を示唆したことでリスク選好ムードが出てきたことも豪ドルの支持材料です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 85.15 86.45 83.60 82.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年9月4日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年9月4日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 21:30 (米)8月非農業部門雇用者数変化(前月比) 21.8万人 22.0万人
★★★ 21:30 (米)8月失業率 5.2% 5.3%
★★★ 21:30 (加)8月新規雇用者数 -0.25万件 0.66万件
★★★ 21:30 (加)8月失業率 6.8% 6.8%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します