昨日(6月10日)の動向

昨日は、日本の経済指標が市場予想を大幅に上回ったことや、格付け会社S&Pがアメリカの格付け見通しを「安定的」へ引き上げたことなどを背景に、リスクオンの動きが優勢となり米ドルが大幅上昇となりました。日本の経常収支、GDPが共に市場の事前予想を上回りる内容となったほか、日経平均が600円を超える上昇となったことなどから米ドル/円は98円後半レベルにまで上昇。その後、格付け会社S&Pからのアメリカの格付け見通し引き上げの報道を受け99.30円手前レベルまで続伸。ただ、本日の日銀政策決定会合で協議される、資金供給オペの期間延長に慎重姿勢だとの報道が嫌気され、その後は上値の重い展開が続き、98円台半ばから後半レベルでもみ合う動きとなりました。

6月10日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 97.805 99.287 97.701 98.733
ユーロ/円 129.132 131.11 129.045 130.881
豪ドル/円 91.902 93.793 91.868 93.443

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年6月11日)の展望

【米ドル/円】

米ドル/円は先週木曜日下落前の水準である99.00レベルを回復しており、市場では一部、短期的な価格調整などによる米ドル売り/円買いが後退しつつあるとの見方が優勢となっているようです。目先では節目とされる100.00円が上値ターゲットとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 99.50 100.50 97.55 96.50

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

FRBがQE縮小に慎重な姿勢を見せていることから、米ドルはユーロに対して下落。ユーロ/米ドルは1.3250レベルまで上昇しています。ユーロの米ドルに対する上昇につれ高となり、ユーロ/円は131円台に乗せる動きとなっています。目先では5/22の高値133.80レベルを意識しての取引となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 131.50 132.50 129.00 127.40

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

RBAによる金融緩和観測から豪ドルは主要通貨に対して弱い動きとなっていましたが、昨日の米ドル/円の反発に支えられ豪ドル/円は93.50レベルまで上昇しました。目先は5日安値95.00レベルが視野に捉えての取引となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 93.80 94.50 91.80 93.20

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年6月11日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年6月11日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ - (日)日銀金融政策決定会合 - -
★★ 17:30 (英)鉱工業生産-4月 0.0% 0.7%
★★ 23:00 (米)卸売在庫-4月 0.2% 0.4%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します