昨日(6月6日)の動向

注目されていたドラギ総裁会見ではマイナス金利を早期に実施する予定はないとしたことからユーロを買戻す動きが優勢となりました。
その他では、米雇用統計を前に米ドル売りが強まる形となり、米ドル/円はロンドンフィキシングにかけて98円台半ばレベルまで下落。
特段材料がない中、その後もストップハンティングと見られる米ドル売りに押されると下げ幅を広げ、米ドル/円は一時95円台をつけ急落する動きとなりました。
ストップハンティングが一服すると、米10年債利回りが下げ幅を縮めたことや、NYダウも持ち直したことで97円ちょうどレベルまで反発する動きとなりました。
なお、今回の米ドル急落の背景として、本日発表が予定される米雇用指標が思わしくない場合におけるネガティブサプライズを警戒した米ドル売りなどがあげられます。

6月6日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 99.118 99.477 95.668 96.968
ユーロ/円 129.78 130.717 127.436 128.447
豪ドル/円 94.603 94.662 92.543 93.13

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年6月7日)の展望

【米ドル/円】

米ドル/円はNY時間の急落からの下げの半値戻しである97.65レベル付近、またロンドンフィキシングの安値98.35レベル付近が上値の抵抗して寄与しそうです。一方下値では直近安値95.80レベル付近、4月雇用統計前の安値水準である92.75レベル付近で下げ止まることができるかが焦点となりそうです。いずれにしても米雇用統計の内容に注目です。

 

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 97.65 98.35 95.80 92.75

 

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円は米ドル相場の動きに左右され神経質な相場となりそうです。しかしながら、昨日のドル/円が急落する場面では、ユーロも対円で連れ安となったことから、対米ドルから対円を中心とした相場に移行しつつあるようです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 129.03 129.45 127.50 127.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪ドル/円は米ドル/円の下落につれ安となり直近2月の安値93円ちょうどレベルを割り込む動きとなりました。次の下値ターゲットは直近安値92.50レベル、その下は1月安値の91.20レベル辺りとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 94.00 95.50 92.50 91.20

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年6月7日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年6月7日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 21:30 (カナダ)新規雇用者数 1.50万人 1.25万人
★★★ 21:30 (米)非農業部門雇用者数変化 16.3万人 16.5万人
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します