日産自動車(7201・東証プライム)

 100株以上保有している株主には、株主紹介特典制度が適用されます。2024年4月1日から2025年3月31日までに新車を注文し、注文日よりも前に100株以上保有し、注文後も権利確定日まで保有している個人投資家、当該株主から紹介を受けて新車を購入した顧客が対象となり、それぞれデジタルカタログギフト5,000円分が贈呈されます。

 株主本人が購入した場合は1万円分が贈呈されるようです。日産車を購入する予定がある株主にとっては、22%程度の優待利回りが実質得られることになります。

 2025年3月期第1四半期営業利益は9億円で前年同期比99.2%減となりました。為替の円安はプラス寄与しましたが、販売台数の減少や販売構成比の悪化、在庫正常化に向けた販売奨励金の増加などが響く形となっています。

 2025年3月期通期では5,000億円で前期比12.1%減の見通しです。従来見通しの6,000億円から下方修正していますが、為替前提を円安方向に見直す一方で、グローバル販売台数や生産台数を下方修正しています。年間配当金は前期比5円増の25円を計画しています。

日清食品ホールディングス(2897・東証プライム)

 保有株数に応じた金額分に関して、グループ製品をオンラインストアから自由に選択できるようになります。または、国連WFP(世界食糧計画)への寄付も行うこともできます。

 3月末100株以上の株主には1,000円分、300株以上の株主には3,000円分、3月末および9月末900株以上の株主には6,000円分を年2回、3月末および9月末3,000株以上保有株主には7,500円分を年2回割り当てられます。また、長期優遇制度として、900株以上の株主は7,500円分に引き上げられます。

 2025年3月期第1四半期の既存事業コア営業利益は233億円で前年同期比5.1%増となっています。価格改定効果やレギュラー品への回帰も奏功して国内即席めん事業の利益が大きく伸びています。為替のプラスに寄与しました。

 2025年3月期通期では846億円で前期比5.0%増の見通しです。非即席めん事業を中心とした国内での利益上伸を想定しています。第1四半期の利益は計画線を上回る推移となっているようです。年間配当金は前期比3.3円増の70円を計画しています。

商船三井(9104・東証プライム)

  1. 3月末株主の中で、300株以上を2年以上保有している株主にはオリジナルカタログギフトを贈呈しています。各地の名産品など3,000円相当がセレクトされています。
  2. 3月末、9月末の100株以上の株主に対し、「にっぽん丸」と「MITSUI OCEAN FUJI」で企画・実施する一般募集のクルーズにつき、一人2枚まで優待券が利用できます。1枚利用の場合は旅行代金を10%、2枚利用の場合は20%の割引となります。
  3. 9月末100株以上保有の株主には、「さんふらわあ」フェリーサービスの5,000円割引券が贈呈されます。

 2025年3月期第1四半期経常利益は1,086億円で前年同期比20.2%増となっています。コンテナ船事業を中心に、自動車船や港湾・ロジスティクスなどの製品輸送事業が収益拡大をけん引しました。

 2025年3月期通期は3,500億円で前期比35.1%増の見通しです。従来予想の2,300億円からは大幅に上方修正、主に市況の上昇によってコンテナ船事業の見通しが引き上げられています。年間配当計画も従来の180円から280円に引き上げ、前期比60円の増配となります。

コロワイド(7616・東証プライム)

 9月末500株以上の株主には12月と翌年3月に、3月末500株以上保有の株主には6月と9月に、それぞれグループ店舗で利用できる優待ポイントが1万円分ずつ贈呈されます。利用可能な業態・店舗は40以上あります。実質的な優待利回りは高水準と言えます。

 また、コロワイドグループのアトムやカッパ・クリエイトなども、同様のグループ店舗で使える株主優待を実施しています。

 2025年3月期事業利益は20億円で前年同期比2.5%減となっています。カッパ・クリエイトやレインズインターナショナルで、今後の売上拡大に向けた販売促進施策を強化したことなどで、販売管理費が増加したもようです。

 2025年3月期通期では110億円で前期比26.3%増の見通しです。各子会社群がそろって増益になると見込んでいます。とりわけ、既存店舗の改装や業態転換、労働時間管理の適正化などによる収益性向上を図り、レインズの収益増加を見込んでいるようです。年間配当金は前期比横ばいの5円を計画しています。