昨日(5月8日)の動向

東京時間の午前中は、株式相場の堅調ぶりを受けて円が売られやすい地合いで推移しました。しかし、午後に入り欧州勢が参入してくると、ここ最近の円買い戻し優勢の流れに引っ張られ、円高傾向に転じる展開となりました。ただ材料に乏しいためか、全般には小動きな展開となりました。ロンドン時間では、ドイツの3月の鉱工業生産の結果が、市場予想を上回ったことから、ユーロが買われる展開となり、ユーロドルは1.31後半を回復。ユーロ円も130円台まで上昇しました。NY時間においても、独指標の結果を受けた利下げ観測の後退で、ユーロ買いドル売り優勢の展開が続き、ドル円は98円台後半での推移となりました。

5月8日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 98.994 99.149 98.587 98.992
ユーロ/円 129.469 130.413 128.994 130.223
豪ドル/円 100.843 101.014 100.403 100.664

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年5月9日)の展望

【米ドル/円】

昨日のドル円は、99円を割り込む水準で推移しました。米財務省の高官が、週末のG7財務省・中銀総裁会議において日本の現在の金融政策の影響や内需支援策について協議すると発言。実体経済への具体的な政策が今後の相場展開を占う可能性も出てきました。本日はNY時間に新規失業保険申請件数が発表されますが、他に大きなイベントもなく、引き続き円買い調整中心の展開が予想されます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 99.50 100.00 98.60 98.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

昨日のドイツ鉱工業生産指数の結果が、市場予想を上回ったことで、ECBによる追加利下げの懸念は後退し、ユーロは底堅い展開が予想されます。ドル円や他のクロス円が頭の重い展開を続けていることから、上値も限定的となりそうですが、大きく下落するリスクは少なそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 130.50 131.20 129.00 127.50

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪州中銀による利下げの影響もあり、引き続き上値が重く、保ち合い中心の相場が継続するものと思われます。本日発表された失業率の影響も注目されるとことです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 102.40 103.80 99.30 98.70

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年5月9日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年5月9日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
17:30 (英)3月-鉱工業生産指数 0.2% 1.0%
★★★ 20:00 (英)BOE政策金利 0.5% 0.5%
★★★ 21:30 (米)新規失業保険申請件数 33.5万件 32.4万件
★★ 23:00 (米)3月-卸売在庫 0.3% -0.3%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します