昨日(4月10日)の動向

東京市場のドル円は100円を控えて実需の売りなどが頭を押さえ、利益確定売りを誘い99円を挟んだレベルでの揉み合いが続きました。海外時間に入ると欧州株が堅調なことや日銀追加緩和による投資家の外債購入意欲が活発になるのではとの思惑から99円50銭レベルまで上昇。しかしながら、黒田日銀総裁が緩和策はいつまでも続くわけではないとの発言等により円が急騰。ドル円は一時99円を割り込む水準まで下落しました。その後はFRBが誤って予定時刻を前倒してFOMC議事録を公表したことでショートカバーが優勢となり、ダウ平均も史上最高値を更新している動きからドル円は再び99円台後半まで上昇しました。また、NY時間に米10年債入札があり、最高落札利回りが予想を上回ったことでドル円は100円乗せに迫る動きとなりました。一方、ユーロはポルトガル銀が80億ユーロ程度の追加資本が必要との見解が報じられ、やや上値を抑えられる格好となりました。

4月10日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 99.374 99.665 98.589 99.014
ユーロ/円 129.326 130.093 128.435 129.525
豪ドル/円 103.489 104.349 102.831 103.843

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年4月11日)の展望

【米ドル/円】

100円前後にストップやオプションのバリアが厚く存在している様子ですが、この水準の突破は避けられないと見られております。
100円を突破すると、2009年4月につけている101.44近辺がターゲットになると考えられます。
黒田日銀総裁の発言や、北朝鮮のミサイル問題にも注目し、取引したいところです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 100.20 101.40 98.90 98.10

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ドル円に引っ張られて動く展開が続きそうです。ユーロ単体では上値の重い感じで推移しておりますが、キプロスの見通しを引き上げたことなどから、引き続き上昇トレンドとなりそうです。ただ、対ドルでは伸びが弱い形となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 131.02 133.40 128.40 127.90

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

上昇トレンドは変わることなく動きそうです。中国の貿易収支等も好結果となり、対ドルでも上昇を継続しそうです。
現在では豪ドルの売り材料はこれといって見つかっておらず、2007年10月につけた107.80近辺を意識した動きとなっています。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 105.98 107.10 104.46 101.40

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年4月11日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年4月11日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 15:00 独 CPI 0.5% 0.5%
★★ 17:00 ECB月報
★★★ 21:30 米 輸入物価指数 -0.5% 1.1%
★★★ 21:30 米 新規失業保険申請件数 36.0万件 38.5万件
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します