予想以上の緩和策から円暴落

昨日（4月4日）の動向

序盤は日銀会合を控え日経平均株価が下げた影響から93円近辺で上値の重い展開となりました。日銀が発表した緩和策は、2年で2％の物価目標を実現、マネタリーベースの拡大など市場予想を大幅に上回る内容だったことから円が暴落、93円台前半から95円台半ばへ値を飛ばす動きとなりました。米国市場にかけては雇用指標が市場予想比悪化したことから小幅にドルが売られましたが、日銀による質的・量的金融緩和がドルの下値をサポートし上昇、引けにかけて96円まで値を伸ばす展開となりました。

4月4日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	93.061	96.406	92.734	96.327
ユーロ/円	119.522	124.642	119.155	124.587
豪ドル/円	97.355	100.577	96.979	100.507

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（2013年4月5日）の展望

【米ドル/円】

日銀の緩和策を好感した円売りが継続し97円台を示現しましたが、その後は今夜の雇用統計を控えポジション調整のドル売りが優勢となっています。今夜の雇用統計が予想比好転すれば高値トライもあるとの見方ですが、想定の範囲内かそれ以下であれば週末を控えドル売りの動きも想定されます。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	97.20	98.00	96.10	95.70

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

日銀の金融緩和から大幅に上昇しましたが、市場では欧州の緩和期待もあり、1方向でのユーロ買いには警戒もあるようです。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	124.80	125.70	123.90	122.70

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

日銀の発表を受けて100円台を示現する豪ドル買いの動きです。値幅が大きいだけに調整もあり得ますが、リスクオンの動きから押し目は限定的との見方です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	101.10	101.80	99.70	98.80

豪ドル/円　5分足チャート

• ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年4月5日 現在のものです。
• ※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（2013年4月5日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★★★	21:30	米　3月　失業率	7.7％	7.7％
★★	21:30	米　2月　貿易収支	-44.7B	-44.4B

• ※ 発表時間はいずれも東京時間
• ※ 注目度は★低～★★★高で示します

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