キプロス支援、預金者負担の影響で売り先行

昨日（3月25日）の動向

ユーロ圏がキプロスの金融支援で合意したことが日本時間午前中に発表されると、改善されるのではとの見方から、一時ユーロは早いスピードで上昇しました。しかし、ロンドン時間に入るとユーロ買いが一服し、一転売られる展開になりました。ニューヨーク勢が入ってくると、キプロスの大手銀行が高額預金者に対しての政策（10万ユーロ超は30％カット）が、今後も他のEU諸国に適応されるのではとの見通しから、売りが加速し120円割れに迫る勢いで下落しました。その後はショートの利食いも入り値を戻し121円近辺で終わりました。

3月25日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	94.531	94.961	93.533	94.127
ユーロ/円	122.492	123.846	120.082	120.967
豪ドル/円	98.676	99.392	97.734	98.492

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（2013年3月26日）の展望

【米ドル/円】

ユーロの動向に左右される展開が続きそうです。昨日にターゲットになっていた94円を割れたことで、サポートが93.50近辺まで下がっています。ユーロの不透明感が続くほど、ドルに対しても円を買う流れとなりそうです。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	94.20	95.00	93.85	93.50

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

昨日は約4円下げる動きとなり、昨日ほどではないにしろ売りが優勢の形となりそうです。早い動きの中でショートの利食いが入り、一気に戻す場面も見られているので、ポイントを押さえた取引が必要となりそうです。120円割れも視野に入れながら売り先行ですが、キプロス動向に注目し、ポジティブ発言が出れば一気に戻す様相も秘めています。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	121.60	122.50	120.60	120.00

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

豪ドルも昨日からキプロス動向に左右される展開となりそうです。しかし、豪ドル単体での悪材料は特になく、先日から続いている押し目買いの展開に変化はなさそうです。97.50割れには注意しながら取引をしたいところです。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	98.65	99.00	98.10	97.75

豪ドル/円　5分足チャート

• ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年3月26日 現在のものです。
• ※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（2013年3月26日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★	20：00	英　3月　英国産業連盟（CBI）報告済売上高	13	8
★★★	21：30	米　2月　耐久財（除輸送用機器）	0.50%	1.90%
★★	22：00	米　1月　S&P/ケース・シラー総合-20（前月比%/季調済）	0.75%	0.88%
★★	23：00	米　3月　消費者信頼感指数	67.5	69.6

• ※ 発表時間はいずれも東京時間
• ※ 注目度は★低～★★★高で示します

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