7月に入り暑い日が続きますね。エアコンが欠かせない季節になりました。そんな中、電気代が4月から3カ月連続で値上げされているということをご存じでしたか?

 4月使用分からは再エネ賦課金が値上げされ、5月には政府の補助金が半額となり、6月には補助金がゼロとなったためにどの家庭も電気代が高くなっているはずです。ちょうど過ごしやすい気候で電気代が比較的かからない時期の値上げだったので、気づいていない方も多いかもしれませんね。7月はエアコンのせいで電気代が大変なことになりそうです。

 実は、この補助金ですが、8月、9月、10月の3カ月間限定で再開されることになりました。物価高のご時世なのでないよりはあった方がもちろんありがたいのですが、再開されると言ってもたったの3カ月。今後また値上げされること必至です。今のうちから対策をしておきましょう。

実際いくらの値上げなの!?

 4月5月6月と電気代が高くなっている理由は、再エネ賦課金の値上げと補助金の終了によるものです。

 実際の検針票を見てみると政府の補助金によって使用量×3.5円の値引きがされていたことが分かります。再エネ賦課金は1kWh当たり1.40円から3.49円へ値上げされています。使用量×2.09円の値上げです。両方合わせると使用量×5.59円の値上げとなります。

 2月使用分(3月請求分)と5月使用分(6月請求分)で比較すると使用量は減っているのに、請求金額が増えています。検針票をよく見ると再エネ賦課金が倍になり、政府の補助金が減っていることが分かります。

 再エネ賦課金の値上げと補助金終了により、我が家の場合年間2万円程度電気代が上がるということになってしまいました。

 8月9月10月の3カ月に関して、8月と9月は1kWh当たり4円、10月は2.5円の補助金が出ることになりましたが、再エネ賦課金については値上げされたままです。再エネ賦課金は年に1回価格の改定が行われますが、今後も値上げは続く見通しです。

電気代を下げる三つの方法

 値上げが続く電気代を下げるにはどうしたらよいでしょうか。三つの方法をご紹介します。

1.電気の使い方を変える

 電気の使い方を変えることで電気の使用量を減らし、電気代を下げることができます。使用量の大きいものから使い方を変えると効果的です。

 東京都における家庭部門のエネルギー消費量の用途別割合によると電気使用量ランキングの1位は冷蔵庫、2位は照明器具、3位はテレビ、4位はエアコンです。

冷蔵庫

 冷蔵庫は放熱効率を上げることで電気代を下げることができます。冷蔵庫は上部、背部、側面のいずれかから放熱しています。お使いの冷蔵庫の放熱場所を確認して、放熱効率が上がるよう、放熱部分と接する面を離して設置しましょう。

 冷蔵庫の開け閉め回数を減らす、開ける時間を短くして、冷気が逃げないようにすることも電気代節約になります。冷却カーテンも出回っていますが、個人的には逆に中の物が取りにくくなり、中身も把握しにくくなるので使用していません。

 効率よく冷やすために、冷蔵室については詰め込みすぎないようにしましょう。冷凍室は逆に詰め込むことで冷却効果が高まります。

照明

 使っていない電気を消すのはもちろんですが、我が家ではトイレや廊下など消し忘れが気になる場所は、人感センサー付きのLEDライトにしています。その他の照明もLEDに変えることで電気代を3分の1に抑えることができます。買い替えのための初期費用はかかりますが、消費電力は3分の1になり、寿命も3倍程度長いので、1年程度で元が取れます。

テレビ

 大して見てないのに惰性でつけっぱなしにしているようなら、これを機会に消すように心がけましょう。また画面の明るさは少し落としておけば、同じ時間視聴していても消費電力量を削減することができ、電気代を安くすることができます。

エアコン

 エアコンは空気の入れ替え効率を上げることで、電気代を節約することができます。

 フィルターは2週間に1度など定期的に掃除をしましょう。

 室外機によって室内の熱い空気を室外に排出しています。空気の通り道をふさがないようにするために室外機の周りにはモノを置かないようにしましょう。

 また、日中の日の高い時間にカーテンを閉めておくことで、室内の温度の上昇を抑えることができます。仕事などで日中家を空けるのであれば、カーテンは閉めたままにしておきましょう。