今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは155.60

下値メドは154.80 

GDP:日本のGDPが縮小しているのは、生産者も消費者も減っているからで、驚くことではない
英経済成長:2023年は0.1%。2009年リーマンショック以来最も低い伸び
ECB:ラガルド総裁「賃金の上昇がこれまで以上に重要なインフレ要因になっている」
スウェーデン:リクスバンク「上半期に利下げを検討」
景気後退:日本と英国が景気後退入り 

前日の市況

 4月24日(水曜)のドル/円相場は前日比0.53円の「円安」。

 FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ開始がどんどん後退していく一方で、日銀はウルトラ緩和政策を今後も続ける方針を示している。FRBはインフレ率の下げ止まりを懸念しているが、日銀はインフレ率の伸び悩みを憂慮する。日米金利差の拡大がこの円安の理由といわれるが、中東地政学リスクの後退による安心感でキャリー取引を増やしやすい環境となったこともある。

 155円台になってさすがに介入警戒感が強まっているが、日銀が金利見通しを引き上げ方向に大幅に変更しない限り、ドル/円はドル金利の動向により強く反応する。したがって介入はあっても効果は限定的、さらに言えばドル/円の買い場を提供するだけに終わる可能性がある。政府日銀もそれを知っているからこそ、失敗を恐れて介入できないのかもしれない。

 ただしFRBは年内利下げを完全に排除したわけではない。マーケットもこれ以上の米金利高を織り込むことには慎重になっている。円安が続くかどうかは、介入ではなく、日銀とFRBの政策にかかっている。

 2024年83営業日目のドル/円は、154.77円からスタート。東京時間朝に少し下げた154.73円がこの日の安値。海外市場では155円にのせたが日本当局による介入がなかったことから安心感でさらに円は売られ、明け方には155.38円まで上値を伸ばしてこの日の高値をつけた。終値は155.36円。24時間のレンジ幅は0.65円。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成