大富豪への道1:目的をはっきり持ち、興味本位で投資しない

東証1部上場で50億円以上のキャッシュを得た起業家

 まずお一人目は、不動産会社を一代で、東証1部上場の大手ディベロッパーに育て上げた起業家A氏です。

 A氏はもともと著名な大手ディベロッパーに勤務し、投資用マンションや分譲マンションの販売をしながら経験を積み、30歳ごろ、先に独立した先輩の会社の役員となりました。

 やがて、ご自分で会社を立ち上げ、優秀な幹部にも恵まれて、事業は順調に拡大。ジャスダック上場、さらには東証1部上場に至りました。その間、約15年ほどです。

 この成功には、なんといってもA氏の強いカリスマ性がありました。

 ご自分にも身内にも仕事の進め方には妥協がなく、お客さまへの気配りや対応の早さにこだわり、強い意思を全身から発するような方でした。

 また、徹底的な現場主義で、自ら頻繁に現地を視察したり、社員たちと一緒に仕事をしたりする姿勢も人を引きつけたのだと思います。

 ご自身の資産運用といえば、本業に役に立つからと、経済状況や景気動向の肌感覚を磨くためにマーケットをチェックし、不動産投資の利回りと比較して分散投資の観点から利回り妙味のある金融商品に投資をするといった合理的な方で、金利収入獲得をメインとしていました。

 自分自身が理解できる分野に投資をし、自分にとって必要でない分野には投資をしないというように、非常にはっきりした目的をお持ちでした。金融商品ごとに興味本位で投資をしない、これがA氏の資産運用の秘けつだったようです。