大富豪への道2:宝くじで高額当選も質素につつましく、安定商品で運用
宝くじで一気に億万長者になった元会社員
お二人目は宝くじに当選し、一瞬で富裕層になったB氏です。
ごく普通の4人家族の会社員だったB氏は、コツコツ購入していた宝くじが当たり、なんと6億円以上の現金を手にしました。
一般的にこのような大口当選の事実はあまり他の方には知られたくないものだと思います。B氏も家族以外にはあまり知らせず、これまで通り、変わらない生活をしていました。
しかし、当選資金が入金される銀行はその事実をいち早く知ります。当然、すぐさま専任の担当者がつき、頼みもしないのに、資産の置き方や運用提案がされます。金融機関のお目当ては投資信託と、外貨建ての一時払い年金保険です。
早速、当選金の3分の1がオーストラリアドル建ての保険に、3分の1が複数の毎月分配型の投資信託に、そして残りが一部定期預金と富裕層専門の担当部署に回されて、その他の金融商品となりました。
マーケット環境やタイミングもありますが、結果的には運用成績はあまりよくなく、B氏は為替の含み益を抱えたまま、オーストラリアドル建ての保険は、高額の解約手数料がかかるため、いったんは解約できずにいました。
しかし、投資信託は損切りして、金融機関との「お付き合い」を終えることにします。
その後の資産運用は、個人向け国債や外貨建ての信用力の高い債券などにして、一部を自分の判断で運用するもの、個別株式や株式型の投資信託にする以外は、安定的商品で固めています。
とてつもない高額当選で富裕層になったにもかかわらず、普段の生活は一層質素に、お人柄も謙虚でていねいで大変つつましい方でした。当選で変わったものと言えば、「小さな戸建てを建てたことと、お仕事は無理しないで済むようになったことくらいです」とお話しになる笑顔がとても印象的なB氏でした。