長期金利上昇で米国株式は調整モード入り
米国市場ではS&P500種指数が昨年11月から今年3月まで5カ月連続で上昇した後、4月は最高値から約1.8%下落しました(10日)。前週に発表された3月・雇用統計が市場予想を上回り労働市場の強さを示した一方、各種インフレ指標の伸びに粘着性がみられ、FRB(米連邦準備制度理事会)高官によるタカ派寄り発言も影響して債券市場金利が上昇しました。
市場が警戒していた3月・CPI(消費者物価指数)は10日に発表され、前年同月比伸びは+3.5%、コア(食品とエネルギーを除く)CPIの伸びは+3.8%でともに市場予想平均を上回り、FRBの早期利下げ観測を後退させました。
さらに、中東情勢の緊張を受けて原油相場(WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物)は1バレル当たり86ドル台に上昇しています。ガソリンの全米平均価格が1ガロン当たり1ドル62セントに上昇した(9日/全米自動車協会)こともインフレ予想を巡る不確実性を高めています。
図表1は、2022年以降におけるS&P500と米国の主要金利(政策金利、2年債金利、10年債金利)の推移を示したものです。FRBは、2022年3月FOMC(米連邦公開市場委員会)以降、2023年7月まで11回の利上げを実施。その後はインフレの収束傾向と雇用情勢の緩みを待つ「金利据え置き」を続けました。
昨年の秋以降は「利下げ転換」への期待に「生成AIブーム」も加わり株式市場は「強気相場」を示現。S&P500の100日移動平均線はいまだ上昇トレンドを維持しています。
ただ、「利下げ観測の後退」で10日には長期金利(10年債金利)が節目とされていた4.5%を突破。長期金利の上昇は時価総額が大きいテック系グロース株の重しとなりやすく、株式市場はいったん調整モード入りしています。
<図表1>債券市場金利の上昇が米国株式の暗雲に




















































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